100-年齢の株式投資割合は使えるのか徹底検証!

ライフプラン

アセットアロケーションの有名な決定方法として、(100-年齢)%の割合で株式(リスク資産)を持つというものがあります。

あまりに有名なアセットアロケーションの決定方法ですが、実際問題として、この通りのアセットアロケーションを組んだらうまくいくのか疑問に思っている人や、この通りアセットアロケーションを組もうと思っているけど、問題はないのか不安に感じている人もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、100-年齢の株式投資割合というアセットアロケーションは実際使えるのか、徹底検証していきたいと思います。

100-年齢の株式投資割合は使えるか

100-年齢の株式投資割合というアセットアロケーションは、単純ではありますが、非常に優れたアセットアロケーションだと思います。

しかし、メリットと同時にデメリットも存在するため、実際のところ、日本人の多くは、このアセットアロケーションを組むのは難しいとも考えています。

それでは、100-年齢の株式投資割合というアセットアロケーションはどのようなものか簡単に解説し、その後具体的にどのようなメリット・デメリットがあるのか見ていきましょう。

100-年齢の株式投資割合のアセットアロケーションとは

100-年齢の株式投資割合のアセットアロケーションとは、文字通り、100から自分の年齢を引いた数の%分だけ、株式(リスク資産)を持つというアセットアロケーションの決定方法です。

アセットアロケーション

例えば、20歳の人であれば、自分の資産のうち(100-20歳)%、つまり80%を株式で保有し、残り20%を現金で保有します。

80歳の人であれば、自分の資産のうち(100-80歳)%、つまり20%を株式で保有し、残り80%を現金で保有するという具合です。

100-年齢の株式投資割合のメリット

100-年齢の株式投資割合のメリットは、2つあると考えています。

  1. シンプルでわかりやすい
  2. 加齢とともに自然とリスクが減るアセットアロケーションである

それぞれについて見ていきましょう。

①シンプルでわかりやすい

これは一目瞭然だと思いますが、100から自分の年齢を引いた%を株式に投資するという単純なルールなので、非常にわかりやすいです。

複雑なルールだと使用できる人が限られてしまうので、シンプルなルールであるということは大切なことです。

②加齢とともに自然とリスクが減るアセットアロケーションである

100-年齢という株式投資割合の背後には、「若い間は多くのリスクを取り、年齢が上がるとともにリスクを抑えた運用に移行すべき」という考え方があります。

なぜなら、若い人は今後の投資期間が長く、もし損失を被ったとしても、それを挽回するチャンスが大いに残されているからです。

一方、高齢者は今後の投資期間が短く、若い人のように資産を積み上げることもできない、どちらかというと資産を取り崩していく時期に入ります。

そのような状況下で大きなリスクを抱えていると、暴落が発生した場合に挽回できないダメージを追ってしまう可能性があるため、リスクを抑えて運用すべきと考えるのです。

100-年齢の株式投資割合であれば、加齢とともに機械的にアセットアロケーションのリスクが減っていくため、若いうちはリスクを取り、高齢になったらリスクを抑えるというアセットアロケーションが自然と実現できます。

これが100-年齢の株式投資割合というアセットアロケーションの優れたところです。

100-年齢の株式投資割合のデメリット

それでは、100-年齢の株式投資割合のデメリットとはなんでしょうか。

私は、次の2点がデメリットだと考えています。

  1. 若いからといってリスクを取れるとは限らない
  2. 近年の長寿命化に対応できていない

順に見ていきましょう。

①若いからといってリスクを取れるとは限らない

100-年齢の株式投資割合は、若い人はこれからの投資期間も労働期間もながいため、積極的にリスクを取るべきというアセットアロケーションです。

例えば、22歳の新社会人であれば、現金22%・株式78%というアセットアロケーションになります。

確かに、若い人はこれからの投資期間も労働期間も長いので、積極的にリスクを取るべきというのは一理あります。

しかし、若いからといってリスクを取れるとは限らないのではないでしょうか。

まず、若者は資産が少ないです。

就職したての資産の少ない若者が、資産の78%も株式に投資してしまえば、生活に支障が出ることが予想されます。

また、若い人は投資経験がありません。

初めて投資を行う22歳の人が、いきなり人生の中で最も高い78%の株式というリスクを取るのは、普通に考えて精神的に耐えられないでしょう。

そして、若いうちは意外と大きな出費が多いです。

20代後半から30代前半に、多くの人が結婚します。

結婚すれば子供が生まれ、住宅購入を検討する家庭も増えるでしょう。

40代から50代は子供の教育費のピークです。

このように、若いうちに大きな出費を伴うイベントが次々とやってきます。

このライフイベント発生時に、もし株式に多くの資産を振り向けた状態で暴落が起きたら、本当に「これからの投資期間と労働期間が長いから」といって開き直れるでしょうか。

結婚費用や住宅購入費用、それに教育費は、これから長い期間をかけて挽回しても意味がありません。今、必要なのです。

そう考えると、若いからといってむやみにリスクを取れるとは限らないのではないでしょうか。

②近年の長寿命化に対応できていない

今度は、人生の後半の話です。

私が投資に興味を持ち始めた10年ほど前には、100-年齢の株式投資割合という考え方はすでに存在していました。

おそらく、もっと昔から変わらず存在する考え方なのだろうと思います。

そうだとすると、この考え方は最近の長寿命化に対応できていない考え方だと言えます。

例えば、日本の平均年齢は、1970年には71歳でしたが、現在は83歳と12年も伸びています。

また、労働期間も昔は60歳までが当たり前でしたが、最近は65歳まで働くのも普通になりました。

将来的には70歳まで働くのが普通になるかもしれません。

このように、投資期間(寿命)も労働期間もどんどん伸びているのに、100-年齢という考え方は昔から変わっていません。

よって、この考え方は、特に長寿命化と定年の延長が進む日本においては、だんだんフィットしないものになっていっているのではないかと思うのです。

私のおすすめのアセットアロケーション

このように、100-年齢の株式投資割合というアセットアロケーションは、確かに優れた点もありますが、若い人にとってはリスクの取りすぎとなる懸念があり、年配の人にとっても、最近の定年の延長や長寿命化に対応できていないというデメリットがありました。

そこで、私は全年齢対応版のアセットアロケーションとして、次の投資割合を推奨しています。

アセットアロケーション

このアセットアロケーションを推奨する理由は、別の記事で詳しく解説いたします。

まとめ

以上、伝統的なアセットアロケーションの決定方法である(100-年齢)%の株式を持つという方法について、そのメリットとデメリットを検証してきました。

確かに、若い間は積極的にリスクを取り、年齢を重ねるにつれてリスクを減らすという考え方は合理的ではあります。

しかし、一方で実際の生活に目を向けてみると、若いうちは絶対的な資産量が少なく、大きな割合を株式に振り向けることが難しかったり、若いうちは意外と大きな出費を伴うライフイベントが多いという事情があり、100-年齢という株式投資割合のアセットアロケーションを実際に運用することは、非常に難しいと思います。

また、伝統的な考え方であるがゆえに、前提となっている労働期間や寿命の伸びという社会変化にも対応できていません。

よって、私はこの100-年齢の株式投資割合というアセットアロケーションは、優れた考え方ではありますが、実用性には欠けると考えています。

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