ちゃんと積み立て投資してる?株価と投資信託の資金流出入の関係を調べてみた。

積み立て

つみたてNISAの制度も始まり、投資信託をコツコツと積み立てながら長期投資で資産運用を行う重要性が広く知られるようになりました。

しかし、私は疑っています。

本当に、みんな冷静にコツコツと積み立てが出来ているのでしょうか?

投資信託の基準価額が上がってくれば「今だ!」とばかりに購入し、基準価額が低迷すれば、「このファンドはもうダメだ!」と見切りをつけて売却してしまったりしていないでしょうか?

そこで、ファンドの基準価格の変動と、資金の流出入の関係を、つみたてNISAに採用されている日本株のインデックスファンド・アクティブファンドそれぞれで調べてみました。

ちゃんと積み立て投資してる?株価と投資信託の資金流出入の関係を調べてみた。

インデックスファンドの代表として、つみたてNISAにも採用され、非常に人気のあるeMAXIS Slim TOPIXを、アクティブファンドの代表として、同じくつみたてNISAに採用され、人気の高いひふみプラスを調べてみました。

その結果、eMAXIS Slimは、価格変動に惑わされることなく、キチンと積み立てられていることがわかりました。

一方、ひふみプラスの方は、コツコツと積み立てをするタイプの人が主な購入者とは言えない様子が見えてきました。

詳しく見ていきましょう。

インデックスファンド代表:eMAXIS Slim TOPIXの場合

それでは早速、eMAXIS Slim TOPIXの基準価額の変動と、資金流出入の推移を見てみましょう。

eMAXISSlimTOPIXの基準価額と資金流出入の推移

青い折れ線グラフが基準価額の前月比で、オレンジの棒グラフが資金流出入金額を表しています。

これを見ると、資金の流出入がマイナスになったことは一度もなく、この投資信託を購入している人は、基準価額の上昇・下落に関係なく、コツコツと積み立てをしている人が多いことが推測されますね。

さらに興味深い点があります。

2018年10月と、12月を見てください。

この2つの月は、基準価額が前月比およそ-10%と、市場が急落した月です。

そして、この急落した月は、なんと資金流入額が他の月よりも多くなっているのです!

eMAXIS Slim TOPIXの購入者は、毎月コツコツと積み立てを行いながら、市場が急落した時は「チャンス!」とばかりにさらに買い増す人が多いということです。

相場が急落すると、アセットアロケーションにおける株式の割合が下がりますから、株式を買い増すという行為は、インデックス投資の基本から言っても正しい行為です。

結果、安い時にたくさん株を仕込むことができています。

次のデータをご覧ください。

eMAXIS Slim TOPIXの基準価額と資金流出入の関係

これは、eMAXIS Slimの基準価額の変動幅と、資金の流出入の相関図です。

左に行くほど相場が下落した月で、右に行くほど相場が上昇した月ということになります。

これを見ると、相場が下落するほど「チャンスだ!」とばかりにたくさん購入されているのがわかりますね。

そして、-4%から+6%ぐらいの間は、おおよそ毎月同じ金額ぐらいが購入されているのがわかります。

eMAXIS Slim TOPIXの購入者は、毎月コンスタントに買い付けを行い、相場が急落すると買い付け額を増やすという、非常に賢い行動を取っていることがわかります。

アクティブファンド代表:ひふみプラスの場合

続きまして、アクティブファンドを代表して、つみたてNISAに採用されている数少ないアクティブファンドである、ひふみプラスを見ていくことにしましょう。

ひふみプラスの基準価額と資金流輸入の推移

上のグラフは、ひふみプラスの基準価額の前月比を青い折れ線グラフで、資金の流出入額をオレンジの棒グラフで表しています。

ひふみプラスは、2018年1月には、1ヶ月で700億円もの資金を集める超人気ファンドでした。

しかし、その後0%前後の成績で推移すると、徐々に人気は減少。

2019年に入ると、購入した金額よりも解約した金額の方が多い、資金流出入がマイナスの月も現れ始めました。

つみたてNISAの対象となった数少ないアクティブファンドですが、その想いとは裏腹に、このファンドの購入者は、人気があるときは大量に買い、人気がなくなってくると売るという、「コツコツ積み立て」とはほど遠い行動を取っているようです。

ひふみ投信の基準価額と資金流出入の関係

上のグラフは、ひふみプラスの基準価額の変動幅と、資金の流出入の相関図です。

基準価額の変動幅と、資金の流出入に明確な関係は見られませんね。

一番ひどいマイナスを出した時、eMAXIS Slim TOPIXの場合は買い増しの行動が見られましたが、ひふみプラスではそれも見られず。

プラスのリターンを出している時でも、資金が流出している月が4ヶ月あります。

ひふみプラスの場合は、ファンドのリターンや市場の動向うんぬんよりも、その時々のひふみプラスへの評価やムードといったものが、購入や解約といった投資行動につながっているようです。

まとめ

以上、投資信託の基準価額と資金流出入の関係から、インデックスファンド・アクティブファンドの購入者が、どういった投資行動を取っているのかを分析してみました。

インデックス投資家からの支持が厚いeMAXIS Slimシリーズの中から、国内株式を対象としたeMAXIS Slim TOPIXを調べてみた結果、毎月コンスタントに資金が流入しており、特に市場が急落した場合には、それに比例してより多くの資金が流入するという明確な傾向が読み取れました。

これは、インデックス投資・つみたて投資の基本原則通りの行動で、eMAXIS Slim TOPIXの購入者は、基本原則をしっかり守った投資家が多いということだと思います。

一方、つみたてNISAに採用されている数少ないアクティブファンドであるひふみプラスは、資金の流出入が不安定で、その時々の人気に左右され、購入者がコツコツと積み立てているわけではない様子が見て取れます。

つみたてNISAに採用されるほど、長期投資向けのファンドであるひふみプラスでさえこの状況なのですから、つみたてNISAに採用されていないアクティブファンドは、もっと短期志向の取引がなされているかもしれません。

このように、インデックス投資家が購入するインデックスファンドは、きっちり積み立てされていることが確認できたものの、アクティブファンドは、例えつみたてNISAに採用されるようなファンドであっても、人気に左右された投資行動を取る人が多いということがわかりました。

投資信託は、頻繁に売買しても成果は上がりません。

あなたもインデックス投資家を見習って、ぜひ腰を据えた長期投資に取り組んでほしいと思います。

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