私が提唱する超シンプル投資法で使うたった1つの投資信託として、現時点でもっとも適していると考えているのが、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)です。
理屈だけでなく、実際の運用実績もウォッチして、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)は本当に価値ある投資信託なのかを見極めようというのがこの企画。
どこよりも詳しく、設定来のeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の運用実績について解説していきたいと思います。
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の運用実績結論!
まずは、2019年4月のeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の運用実績について先に結論を述べてしまいましょう。
- 純資産残高は順調に増加している。
- ベンチマークとの乖離は-0.1%と安定している。
- 楽天VTとの比較では、わずかにeMAXIS Slim全世界株式が上回る。ほとんど一致。
- ひふみプラスとの比較では、あきらかにeMAXIS Slim全世界株式のパフォーマンスが高い。
以上により、今月も引き続き、全体的に非常に良好な運用が出来ていると考えています。
それでは、ひとつひとつ詳しく見ていきましょう。
純資産残高の推移
純資産残高とは、その投資信託にいくらのお金が集まっているかを表す数字です。
つまり、この残高が多いほど、たくさん買われている投資信託と言うことができ、人気のある投資信託だと言えるわけですね。
人気があまりにも集まらない投資信託だと、最悪の場合運用が中止されてしまう可能性があります。
また、インデックスファンドは資金が集まれば集まるほど運用コストが下がると言われており、特にeMAXIS Slimシリーズの場合、純資産残高が一定以上集まれば、信託報酬を引き下げると公言しています。
そのため、純資産残高が伸びているかどうかは非常に大切なんですね。
そこで、まずはeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の純資産残高の推移を見てみましょう。

10月31日の設定以来、右肩上がりで順調に純資産を伸ばしてることがわかります。
4月も順調に純資産を積み増し、ついに30億円を突破することが出来ました。
では、他の投資信託と比べた場合、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の純資産増加ペースはどれくらいなのでしょうか。
SBI証券で取り扱いのある投資信託の中での、純資産残高のランキングの推移を示したのが下記のグラフです。

4月に入ってからも、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の純資産ランキングはグングン上昇し、 eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)が他の投資信託よりも早いペースで資金を集めていることがうかがえます。
設定からおよそ6ヶ月で、SBI証券で取り扱っている投資信託の中で上位50%に入る純資産総額を築くことが出来ました。
以上から、引き続き、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の純資産残高は順調に推移しているということができるでしょう。
ベンチマークとの乖離
次に、ベンチマークとの乖離を見ていきましょう。
インデックスファンドはベンチマーク(基準となる指数)を設定し、その指数と連動した運用を目指す投資信託です。
そのため、投資信託の運用実績と、ベンチマークの推移との差が少なければ少ないほど、良好な運用をしている投資信託と言うことができるのです。
それでは、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)のベンチマークとの乖離を見てみましょう。
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) の乖離率だけを見ても、それが大きいのか小さいのか判断がつかないと思いますので、ライバルファンドである楽天VTと比較してみます。

4月は乖離率が-0.1%となりました。
ライバルの楽天VTも今月は同じく-0.1%となり、両ファンドとも運用が安定してきたのかなと思います。
楽天VTとの比較
次は、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)とコンセプトが非常に似ているライバルファンド、楽天・全世界株式インデックス・ファンド(通称楽天VT)と運用実績(パフォーマンス)を比較してみましょう。

相変わらずのシンクロ率の高さで、価格の推移はほぼ一致していますね。
しかし、ほんの少~しだけ、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)のパフォーマンスが上回ってきたようにも見えます。
ただ、はっきり言ってどっちを買っても大差はありません。
ひふみプラスとの比較
最後に、日本を代表する人気アクティブファンドである、ひふみプラスとも運用実績を比較してみましょう。
純資産残高も、週間販売金額も、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)はひふみプラスにまったく太刀打ちできていません。
つまり、世間一般では、インデックスファンドであるeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)よりも、アクティブファンドであるひふみプラスの方が支持されているということになります。
ちなみに、ひふみプラスは、ライバルとする指数をTOPIXに設定しているようですが、純資産残高が大きくなるにつれて、アメリカ株などの海外株にも投資を始めています。
以前は日本株のアクティブファンドだったのですが、現在は世界に投資するアクティブファンドに変わってきていますので、全世界株式のインデックスファンドであるeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)と比較することも、一定の意味があると考えています。あまり見かけないですしね。
というわけで、比較した結果がこちらです。

2019年4月も、ひふみプラスはeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)に追いつくことができませんでした。
それどころか、4月に入ってその差は拡大しているように見えます。
楽天VTと違って、こちらは無視できない大差がついており、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)はひふみプラスのパフォーマンスを約6.7%も上回っています。
ひふみプラスは4月のSBI証券における月間販売金額で第3位を獲得し、相変わらずの人気ファンドですが、この6ヶ月間を見てみると、その人気に見合ったパフォーマンスを発揮できていないと思います。
少なくとも現時点では、流行のアクティブファンドに乗っかるよりも、全世界株式のインデックス指数に投資しておいた方が賢明だという主張が立証されているようです。
まとめ
以上、2019年4月のeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)運用実績を多角的に分析してきました。
運用開始後6ヶ月が経過したところですが、現時点では非常に良好な運用を行っており、超シンプル投資の相棒として最適な投資信託であると言えそうです。
当サイトでは、これからも eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) を管理人が実際に保有・購入しながら、毎月フォローしていきたいと思っています。
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