【2019年7月】eMAXIS Slim全世界株式の運用実績

分析

私が提唱するシンプルインデックス投資法で使うたった1つの投資信託として、現時点でもっとも適していると考えているのが、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)です。

理屈だけでなく、実際の運用実績もウォッチして、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)は本当に価値ある投資信託なのかを見極めようというのがこの企画。

どこよりも詳しく、設定来のeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の運用実績について解説していきたいと思います。

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の運用実績結論!

まずは、2019年7月のeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の運用実績について先に結論を述べてしまいましょう。

  • 純資産残高は順調に増加している。
  • ベンチマークとの乖離は3か月連続0%と非常に安定している。
  • 楽天VTとの比較では、わずかにeMAXIS Slim全世界株式が上回る。
  • ひふみプラスとの比較では、あきらかにeMAXIS Slim全世界株式のパフォーマンスが高い。

以上により、今月も引き続き、全体的に非常に良好な運用が出来ていると考えています。

それでは、ひとつひとつ詳しく見ていきましょう。

純資産残高の推移

純資産残高とは、その投資信託にいくらのお金が集まっているかを表す数字です。

つまり、この残高が多いほど、たくさん買われている投資信託と言うことができ、人気のある投資信託だと言えるわけですね。

人気があまりにも集まらない投資信託だと、最悪の場合運用が中止されてしまう可能性があります。

また、インデックスファンドは資金が集まれば集まるほど運用コストが下がると言われており、特にeMAXIS Slimシリーズの場合、純資産残高が一定以上集まれば、信託報酬を引き下げると公言しています。

そのため、純資産残高が伸びているかどうかは非常に大切なんですね。

そこで、まずはeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の純資産残高の推移を見てみましょう。

1907純資産総額

10月31日の設定以来、右肩上がりで順調に純資産を伸ばしてることがわかります。

7月も順調に純資産を積み増し、ついに1つの節目である50億円を突破することが出来ました。

では、他の投資信託と比べた場合、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の純資産増加ペースはどれくらいなのでしょうか。

SBI証券で取り扱いのある投資信託の中での、純資産残高のランキングの推移を示したのが下記のグラフです。

1907純資産ランキング

7月に入ってからも、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の純資産ランキングは上昇し、他のファンドをどんどん追い抜いていることがわかります。

7月は、ちょうど100個の投資信託の純資産総額を抜いたことになります。

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)が他の投資信託よりも早いペースで資金を集めていることがうかがえますね。

設定からおよそ9ヶ月で、SBI証券で取り扱っている投資信託の中で上位32%に入る純資産総額を築くことが出来ました。

以上から、引き続き、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の純資産残高は順調に推移しているということができるでしょう。

ベンチマークとの乖離

次に、ベンチマークとの乖離を見ていきましょう。

インデックスファンドはベンチマーク(基準となる指数)を設定し、その指数と連動した運用を目指す投資信託です。

そのため、投資信託の運用実績と、ベンチマークの推移との差が少なければ少ないほど、良好な運用をしている投資信託と言うことができるのです。

それでは、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)のベンチマークとの乖離を見てみましょう。

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) の乖離率だけを見ても、それが大きいのか小さいのか判断がつかないと思いますので、ライバルファンドである楽天全世界株式インデックスファンド(楽天VT)と比較してみます。

1907ベンチマークとの乖離率

6月に引き続き、7月も乖離率は0%となりました。

これで、なんと3ヶ月連続で乖離率0%です。

非常に安定していますね。

ライバルの楽天VTは今月は-0.1%で、先月よりはマシになりましたが、やはり乖離しています。

過去9か月の推移を見てみると、楽天VTはeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)と比べて少し安定しないように感じますね。

楽天全世界株式インデックスファンド(楽天VT)との比較

次は、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)とコンセプトが非常に似ているライバルファンド、楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天VT)と運用実績(パフォーマンス)を比較してみましょう。

1907vs楽天VT

やはり、ほんの少しだけeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の青いグラフが楽天VTのオレンジのグラフを上回っていますね。

実際、7月末の時点で、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)は楽天VTをおよそ0.8%ほど上回っており、1%近い差が開きつつあります。

1年経たずにおよそ1%の差がつくのは、少し気になりますね。

この差が今後拡大していくのか、収束していくのか、注視したいと思います。

ひふみプラスとの比較

最後に、日本を代表する人気アクティブファンドである、ひふみプラスとも運用実績を比較してみましょう。

純資産残高も、週間販売金額も、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)はひふみプラスにまったく太刀打ちできていません。

つまり、世間一般では、インデックスファンドであるeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)よりも、アクティブファンドであるひふみプラスの方が支持されているということになります。

ちなみに、ひふみプラスは、ライバルとする指数をTOPIXに設定しているようですが、純資産残高が大きくなるにつれて、アメリカ株などの海外株にも投資を始めています。

以前は日本株のアクティブファンドだったのですが、現在は世界に投資するアクティブファンドに変わってきていますので、全世界株式のインデックスファンドであるeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)と比較することも、一定の意味があると考えています。あまり見かけないですしね。

というわけで、比較した結果がこちらです。

1907vsひふみ

2019年7月も、ひふみプラスはeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)に追いつくことができませんでした。

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)とひふみプラスとの差は、およそ7%となっています。

この差を挽回するのは簡単ではないでしょう。

ひふみ投信の運用報告会(ひふみアカデミー)では、

「純資産総額が大きくなることでTOPIXの値動きと同一化することはない。」

「2019年に入ってTOPIXにはほとんど勝っている。」

「ひふみ投信に対する批判は、我々への嫉妬のあらわれ。」

と豪語していますが、そんなことを言っている場合ではないと思いますがね・・・。

まず、海外株式に手を出している以上、純資産総額が増えてもTOPIXとの連動性はそりゃ高まらないでしょう。

そして、海外株式にも投資するという判断をしている以上、いまや簡単に保有できる世界ポートフォリオに負けているようでは、TOPIXに勝っていてもあまり自慢にはなりません。

また、世界ポートフォリオを保有し、そのポートフォリオの成績がひふみ投信を上回っているという指摘は、別に「ひふみ投信への嫉妬のあらわれ」ではないです。(嫉妬する理由がない。)

私は、アクティブファンドの中ではひふみ投信はすごく良いと思っています。(ここまで批判するとそうは見えないかもしれませんが。)

他社のアクティブファンドと比べて手数料は良心的ですし、ファンドマネージャーの顔が見えるため、投資家は安心できます。

また、こうしてこまめに運用報告をyoutube上で行い、投資家と積極的にコミュニケーションを取ろうとしている点も、素晴らしいと思っています。

だからこそ、直近の成績では時価総額加重平均の全世界株式に負けているという事実を認めたうえで、それでもひふみ投信を買うべき理由を彼らの言葉で語ってほしいのです。

インデックス投資家は、TOPIXにだけ投資しているわけではなく、世界の株式を保有する流れになっていることは彼らも気づいているはずです。

TOPIXに勝っているという事実だけでは説得力が足りません。

例えば、日本で暮らす我々にとっては、多少リターンを失っても、為替リスクのない日本株を保有することが合理的なのだとか、それでも世界経済の成長を取り込みたいので、10%程度は海外株を保有しているのだとか、色々と説明の仕方はあると思います。

それを、「我々に対する批判は、我々に対する嫉妬」と片付けてしまうのはもったいないですね。

ひふみ投信に対する想いをずいぶん熱く語ってしまいましたが、少なくとも現時点では、流行のアクティブファンドに乗っかるよりも、全世界株式のインデックス指数に投資しておいた方が賢明だという主張が立証されているようです。

まとめ

以上、2019年7月のeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)運用実績を多角的に分析してきました。

運用開始後9ヶ月が経過したところですが、現時点では非常に良好な運用を行っており、シンプルインデックス投資法の相棒として最適な投資信託であると言えそうです。

当サイトでは、これからも eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) を管理人が実際に保有・購入しながら、毎月フォローしていきたいと思っています。

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)徹底レビュー一覧へ戻る

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください