【2019年10月】eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の運用実績

分析 eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)

私が提唱するシンプルインデックス投資法で使うたった1つの投資信託として、現時点でもっとも適していると考えているのが、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)です。

理屈だけでなく、実際の運用実績もウォッチして、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)は本当に価値ある投資信託なのかを見極めようというのがこの企画。

どこよりも詳しく、設定来のeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の運用実績について解説していきたいと思います。

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の運用実績結論!

まずは、2019年10月のeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の運用実績について先に結論を述べてしまいましょう。

  • 純資産残高は順調に増加し、80億円突破。
  • ベンチマークとの乖離は+0.2%。楽天VTと比べると安定。
  • 楽天VTとの比較では、わずかにeMAXIS Slim全世界株式が上回る。
  • ひふみプラスとの比較では、あきらかにeMAXIS Slim全世界株式のパフォーマンスが高い。

以上により、今月も引き続き、全体的に非常に良好な運用が出来ていると考えています。

それでは、ひとつひとつ詳しく見ていきましょう。

純資産総額の推移

純資産残高とは、その投資信託にいくらのお金が集まっているかを表す数字です。

つまり、この残高が多いほど、たくさん買われている投資信託と言うことができ、人気のある投資信託だと言えるわけですね。

人気があまりにも集まらない投資信託だと、最悪の場合運用が中止されてしまう可能性があります。

また、インデックスファンドは資金が集まれば集まるほど運用コストが下がると言われており、特にeMAXIS Slimシリーズの場合、純資産残高が一定以上集まれば、信託報酬を引き下げると公言しています。

そのため、純資産残高が伸びているかどうかは非常に大切なんですね。

そこで、まずはeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の純資産残高の推移を見てみましょう。

1910純資産総額

10月31日の設定以来、右肩上がりで順調に純資産を伸ばしてることがわかります。

10月も順調に純資産を積み増し、80億円を突破することが出来ました。

このところ、1ヶ月に10億円ペースで資産を増やしていますね。

では、他の投資信託と比べた場合、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の純資産増加ペースはどれくらいなのでしょうか。

SBI証券で取り扱いのある投資信託の中での、純資産残高のランキングの推移を示したのが下記のグラフです。

1910純資産ランキング

10月に入ってからも、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の純資産ランキングは上昇し、他のファンドをどんどん追い抜いていることがわかります。

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)が他の投資信託よりも早いペースで資金を集めていることがうかがえますね。

最近は、1ヶ月におよそ50本のファンドを追い抜いています。

設定からおよそ1年で、SBI証券で取り扱っている投資信託の中で上位25%に入る純資産総額を築くことが出来ました。

1周年記念となる10月、ついに上位4分の1に入るファンドとなることが出来ましたね。

以上から、引き続き、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の純資産残高は順調に推移しているということができるでしょう。

ベンチマークとの乖離

次に、ベンチマークとの乖離を見ていきましょう。

インデックスファンドはベンチマーク(基準となる指数)を設定し、その指数と連動した運用を目指す投資信託です。

そのため、投資信託の運用実績と、ベンチマークの推移との差が少なければ少ないほど、良好な運用をしている投資信託と言うことができるのです。

それでは、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)のベンチマークとの乖離を見てみましょう。

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) の乖離率だけを見ても、それが大きいのか小さいのか判断がつかないと思いますので、ライバルファンドである楽天全世界株式インデックスファンド(楽天VT)と比較してみます。

1910ベンチマークとの乖離

2019年10月は+0.2%と少し上方乖離しました。

一方、ライバルファンドである楽天全世界株式インデックスファンドは+0.4%も上方乖離しています。

相変わらず乖離率が荒いですね。

上方乖離は想定よりも儲かっているということなので、一見歓迎すべきことのように思えますが、ベンチマークとの連動性が低いということですので、マイナス乖離する時もやはり派手に乖離しがちだということを考えると、手放しでは喜べないでしょう。

過去1年の推移を見て、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)は楽天全世界株式インデックスと比べて、非常に安定していることがよくわかりましたね。

楽天全世界株式インデックスファンド(楽天VT)との比較

次は、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)とコンセプトが非常に似ているライバルファンド、楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天VT)と運用実績(パフォーマンス)を比較してみましょう。

楽天全世界株式ファンドは、全世界株式カテゴリの投資信託の中で、もっとも多くの資金を集めており、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の最大のライバルともいえる存在です。

1%弱、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の青いグラフが楽天VTのオレンジのグラフを上回っています。

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)は、8月9日に信託報酬を引き下げたばかりですが、さらなる競争激化によって11月12日にも信託報酬を引き下げることになりました。

楽天全世界株式には、信託報酬引き下げの動きはありません。

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の運用が始まっておよそ1年ですが、その1年間で、コスト面ではどんどん差がついていきますね。

コストの安さと指数との連動性の高さといった点で eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)が上回り、1年間で1%弱のパフォーマンスの差が付きました。

5年、10年と経った時、どれほどの差になっているのか気になります。

ひふみプラスとの比較

最後に、日本を代表する人気アクティブファンドである、ひふみプラスとも運用実績を比較してみましょう。

純資産総額も、販売金額も、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)はひふみプラスにまったく太刀打ちできていません。

つまり、世間一般では、インデックスファンドであるeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)よりも、アクティブファンドであるひふみプラスの方が支持されているということになります。

ちなみに、ひふみプラスは、ライバルとする指数をTOPIXに設定しているようですが、純資産総額が大きくなるにつれて、アメリカ株などの海外株にも投資を始めています。

以前は日本株のアクティブファンドだったのですが、現在は世界に投資するアクティブファンドに変わってきていますので、全世界株式のインデックスファンドであるeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)と比較することも、一定の意味があると考えています。あまり見かけないですしね。

というわけで、比較した結果がこちらです。

1910vsひふみ

2019年10月はひふみ投信も急激に上昇し、その結果、eMAXIS Slim全世界株式オール・カントリーと比べてマイナス6.4%と、若干パフォーマンスが回復しています。

しかし、eMAXIS Slim全世界株式オール・カントリーが運用を始めてたった1年で、6%もの差がついてしまいました。

これは、人気のアクティブファンドであっても、必ずしも無難なインデックスファンドに勝っているわけではないことを示す好例でしょう。

また、レオスキャピタルワークスは、この度、ひふみ投信の世界株バージョンとなるひふみワールドを設定することになりました。

ファンドのコンセプトとしては、ひふみ投信(ひふみプラス)よりもひふみワールドの方が eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)と近いので、今後、 eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)とひふみワールドの比較もしていきたいなと考えています。

もうすぐ一般金融機関でひふみワールドの取り扱いが始まるということで、そちらと比較していこうかなと計画しています。

まとめ

以上、2019年10月のeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)運用実績を多角的に分析してきました。

運用開始後1年が経過したところですが、資産を順調に伸ばし、ベンチマーク指数との乖離も少なく、ライバルファンドとのパフォーマンス比較でも勝っています。

よって、現時点では非常に良好な運用を行っており、シンプルインデックス投資法の相棒として最適な投資信託であると言えそうです。

当サイトでは、これからも eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) を管理人が実際に保有・購入しながら、毎月フォローしていきたいと思っています。