こんにちは。2級FP技能士の針井です。
FP3級を受検したみなさん、手ごたえはどうでしたか?
合格点が取れた!という人もいると思いますが、
「全然できなかった・・・。」
「自己採点したら不合格だった・・・。」
という人も多いのではないでしょうか。
「ネットを見たらFP3級試験は楽勝資格だって書いてあったのに!」
と自信をなくしている人もいるかもしれませんね。
しかし、実は、FP3級試験は意外とたくさんの人が不合格になっている試験なのです。
本日は、そんなFP3級の不合格者の実態と、FP3級に落ちた人の特徴、再挑戦で合格する方法についてご紹介していきたいと思います。
FP3級に落ちた人は2万人以上!不合格者の4つのタイプとは

インターネットで検索すると、FP3級は短期間で合格できるだとか、FP3級は誰でも合格できる楽勝資格だみたいなことを書いている人がいます。
確かに、FP3級試験は合格率も高く、多くの人が合格していく資格試験です。
しかし、誰でも合格しているわけではなく、毎回たくさんの人が不合格になっているのもまた事実です。
FP3級試験では、いったいどれくらいの人が不合格になっているのか、不合格になる人にはどんな特徴があるのか、解説していきます。
FP3級試験に落ちた人は20,000人以上!
次のFP3級学科試験のデータをご覧ください。
団体 | 申込者 | 合格者 | 不合格者 | 棄権者 |
---|---|---|---|---|
FP協会 | 31,806 | 21,479 | 3,691 | 6,636 |
きんざい | 36,291 | 18,154 | 9,590 | 8,547 |
合計 | 68,097 | 39,633 | 13,281 | 15,183 |
これは、FP3級の2020年1月試験の学科試験の結果です。
68,097人の申込者のうち、39,633人が合格しています。
合格率は58.2%となり、半分以上の人が受かる、合格しやすい資格ということは間違いなさそうです。

しかし、13,281人は不合格になり、15,183人もの人が、そもそも試験を受けずに棄権していることにも注目してください。
棄権した人の中には、急用や急な体調不良で試験を受けに行けなかった人もいるとは思いますが、そんな人が申込者の4分の1もいたとは考えられません。
おそらく、棄権した人の多くは、試験に申し込んではみたものの、勉強が全然間に合わず、「どうせ不合格だから受けてもムダ!」と判断して試験に行かなかったのではないでしょうか。
このように、「誰でも受かる」と言われているFP3級試験でも、3万人近くの人が合格できずに涙を飲んでいるのです。
FP3級試験に落ちてしまったとしても、「誰でも受かる楽勝資格のはずなのに、自分だけ落ちてしまった・・・。」と落ち込む必要はありません。
[box class=”box3″]FP3級試験の本当の難易度をこちらの記事で解説しました。
合格率だけではわからないFP3級試験の難しさと、簡単と言われる理由を知りたい人は参考にしてください。
»FP3級は「簡単すぎ?」「難しい?」【本当の難易度】を解説します。
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FP3級に落ちた人の4つのタイプとは?
しかし、失敗は次に生かす必要があります。
私が思うに、合格する人に共通の特徴があるように、不合格になる人にも共通の特徴があります。
それを知り、回避することで、不合格になることを防ぐことができるのです。
そこで、FP3級試験に不合格になる人の特徴を4つのタイプにわけてご紹介します。
残念ながらFP3級試験に落ちてしまった人は、自分がこのどれかのタイプに陥ってしまっていなかったか、チェックしてみてください。
①どうせ受からないよタイプ
「試験日がきちゃったけど、あんまり勉強できてないし、受かるわけないから試験に行くのや~めた!」と言って試験を受けに行かない・・・それが、どうせ受からないよタイプです。
当たり前ですが、試験を受けないのに受かるわけがありません。
「そんな人いるの?」と思われるかもしれませんが、先ほども紹介したように、2020年1月試験では、申込者のうち15,183人もの人が試験を受けに行っていません。
この中には、体調不良や急な用事で受検できなかった人もいると思いますが、あんまり勉強してないからという理由で受けに来なかった人もいるのではないかと思います。
例えば、私の友人は、別の資格試験ですが、あんまり勉強してなくてどうせ受からないからという理由で、試験をすっぽかしてパチスロに行っていました。(;^ω^)
例え勉強の仕上がりに自信がなくても、ある程度勉強したのであれば、2択問題も多いというFP3級試験の特性上、合格できるチャンスは十分あります。
勝手に諦めてしまわずに、必ず受検するようにしてください。
②油断大敵タイプ
FP3級を受検する人は、「FP3級って、難しいのかな・・・?」と思って、まずはインターネットで検索してみたりしますよね。
そうすると、FP3級は楽勝!とか、1週間で合格!とか、簡単アピールをしているサイトがたくさんあるんです。
こういうサイトを真に受けて、あまり勉強せずに受検してしまう人・・・それが油断大敵タイプです。
FP3級は楽勝とか、短期間で合格できるというのは、勉強しなくても受かるという意味ではありません。
過去問と同じ問題が繰り返し出題され、多少記憶が曖昧でも点を取りやすい出題形式であることから、きちんと勉強しておけば、誰でも合格ラインに到達できるという意味だと考えてください。
それを勘違いして、ろくに勉強もせず突撃すれば、不合格になってしまうのは目に見えています。
私は昔から試験勉強が割と得意で、大学も国立大学に合格しました。
そんな私ですから、FP3級試験を受けようと思ってネットで調べて、楽勝資格と書いてあるのを見た時、「自分だったら余裕で受かるでしょ。ちょっと簡単すぎるかな。」なんて思っていました。
しかし、勉強を始めて思ったのは、「ナニコレ難しい・・・。」ということでした。
最終的には90%以上の得点で合格しましたが、それは思ったよりも内容が難しかったため、心を入れ替えて真剣に勉強したからです。
皆さんも、ネット上の情報に惑わされて油断しないようにしてください。
③テキスト大好きタイプ
テキストを読む勉強が大好きで、過去問をほとんど解かずに受検してしまう人・・・それがテキスト大好きタイプです。
どういうわけか、なかなか過去問演習に行かずに、テキストに時間をかけ過ぎる人が一定数います。
おそらく、過去問は実力がついてから解くものという先入観があるのではないかと思うのですが、そうしてテキストに時間をかけているうちに、過去問を解く時間がなくなり、本番を迎えてしまうのです。
FP3級に限らず、資格試験は、過去問を解かないと、なかなか得点力が身に付きません。
私も、過去問を見るのを禁止で、テキストだけで合格しろと言われていたら、合格できていたか自信がありません。
テキストに時間をかけることが必ずしも悪いことではありませんが、過去問演習の時間も十分に取るようにしてください。
④参考書コレクタータイプ
テキストや問題集を少し読み進めては、「なんとなく自分に合ってない」と思って、新しい参考書を買い直す。
そんなことを繰り返しているうちに、中途半端に取り組んだ参考書の山が・・・それが参考書コレクタータイプです。
受験業界や資格試験業界ではよく言われることですが、これだと決めた参考書を繰り返し学習して極めることが大切です。
最初はよくわからないと思った参考書も、本当に自分に合っていないとか、質が悪いものでなければ、繰り返しているうちにだんだんと理解できるようになるものです。
特に、試験日が近づいてくると、気持ちが焦って他の参考書を買ってみたくなるものですが、そこをグッと我慢して、今使用している参考書を極めることに全力を注いでください。
これを書いている私でさえ、試験日の数日前には不安に駆られて、本屋に新しい参考書を見に行ってしまったほど、新しい参考書を買いたくなる欲求は強力なので注意が必要です。(なんとか我慢しましたが。)
もちろん、今使用している参考書を8割~9割身につけてしまって、これ以上繰り返しても実力の向上が見込めないから、新しい参考書を追加するという戦略的な購入ならOKです。
たくさん参考書を持っているけど、どれも身についていないという事態だけは避けるようにしてください。
再挑戦でFP3級に合格するための2つの方法

残念ながらFP3級に落ちてしまった人は、これであきらめてしまうのではなく、ぜひ再挑戦して合格を目指してほしいと思っています。
そこで、FP3級に再挑戦する人たちに、次の2つの方法を紹介します。
- FP3級のオンライン通信講座を受講する
- FP3級に独学で再挑戦する
順番に見ていきましょう。
①FP3級のオンライン通信講座を受講する
効率的な勉強方法がわからず、気がついたら③のテキスト大好きタイプになっていた人、自分に合っている参考書がわからず、④の参考書コレクタータイプにハマってしまった人におすすめしたいのが、FP3級のオンライン通信講座を利用することです。
FP3級のオンライン通信講座の特長は、講義を視聴する順番や、解くべき過去問とそのタイミングがプロの手によってカリキュラムされているので、その順序にしたがっておけば、自然と合格するための力が身につくという点です。
つまり、自分で教材を選んだり、勉強方法を考える必要がないのです。
さらに、オンラインの通信講座であれば、わかりやすい講義をスマホでいつでも見ることができます。
テキストを読むのが苦痛で、なかなか勉強が進まなかったという人も、インプットを動画講義に変えれば、もっと楽に勉強を進めることができます。
オンライン通信講座は資格予備校と比べ、教室などの固定費や人件費が節約できるため、受講費用もテキスト・問題集を買う値段とそんなに変わりません。
②FP3級に参考書の独学で再挑戦する
「FP3級は楽勝資格!」というネットの情報に惑わされて、あまり勉強せずに不合格になってしまった②の油断大敵タイプの人、そもそも試験を受ける前にあきらめてしまった①のどうせ受からないよタイプの人、悔しいですよね。
次こそは、ネットの情報に踊らされることなく、しっかり勉強してFP3級試験に合格しましょう!
FP3級試験は、市販のテキストや問題集を使った独学でも十分合格が可能な試験です。
実際、私も参考書で独学して合格しました。
参考書の独学での合格を目指す人は、③のテキスト大好きタイプや④の参考書コレクタータイプにならないように、最初の段階で自分にあったテキスト・問題集を見極めて、その参考書をやり込むようにしてください。
FP3級に落ちた人についてのまとめ

以上、一般的には簡単と言われるFP3級試験も、実はたくさんの人が不合格になっている事実と、不合格になる人の特徴を紹介しました。
FP3級試験は確かに半分以上の人が合格する試験ですが、不合格者・棄権者を合わせて2万人を超える人が合格できずに涙を飲んでいます。
このように、FP3級試験は誰でも受かる試験ではなく、この記事を読んでいる人の中にも、失敗してしまった人がたくさんいると思います。
しかし、FP3級試験に落ちてしまった人も、
- 使用する参考書を絞り
- 過去問演習の時間を十分に確保して
- 油断せず重要過去問を完璧にして
- しっかり試験本番で実力を出す
この4つのポイントを守ることができれば、必ず合格できます。
自分で勉強することが苦手な人は、オンライン通信講座なども利用しながら、次こそはぜひ合格を勝ち取ってください。
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