こんにちは。2級FP技能士の針井です。
FP3級のテキスト・問題集を買ってきて、がんばって勉強しているあなた、お疲れ様です!
勉強は順調に進んでいますか?
「テキストを読んで問題集を解いているけど、実力がついている気があんまりしないんだよな~。」
「勉強しても全然覚えられないんですけど・・・。」
こんな風に手ごたえを感じられないのであれば、テキスト・問題集の使い方を間違えているのかもしれません。
実はFP3級の独学には落とし穴があり、間違った参考書の使い方をしていると、まったく覚えられないまま時間だけが過ぎていきます。
その先にあるのは「FP3級不合格」ですので、それだけは絶対に避けたいですよね!
そこで、この記事ではFP3級のテキスト、問題集、そして予想模試の正しい使い方について解説します。
これを読めば、「参考書の使い方を間違えたせいでFP3級に落ちた!」なんて事態を回避できますよ。
FP3級合格までの超具体的な勉強方法については次の記事で解説しました。
»【勉強時間の目安は25時間】FP3級の超具体的な勉強方法を解説!
FP3級テキストの使い方

まずはFP3級テキストの使い方について解説します。
FP3級のテキストの正しい使い方は、「問題集を解く前に一読すること」です。
「一読する」というのが大事で、覚えようとしてはいけません。
どういうことなのか、詳しく見ていきましょう。
FP3級テキストを覚えてはいけない理由
FP3級のテキストを覚えようとしてはいけない理由、それは、FP3級のテキストには覚える必要のないことがたくさん書かれているからです。
FP3級のテキストは、ほとんどが400ページを超える辞書のような厚さになっています。
これは、FP3級の広い範囲の内容を、わかりやすく解説していることが要因です。
つまり、FP3級の内容を理解するためには必要だけど、試験に出ないこともたくさん書かれているので、FP3級のテキストを全部覚えようとすることは効率が悪いのです。
FP3級テキストを覚えようとすると不合格
「FP3級の知識は全部テキストに書いてあるんだから、FP3級のテキストを全部覚えれば受かる!」
そう考えて、まずはテキストを完璧にしようとする人が一定数います。
もしあなたがそう考えて、テキストを一生懸命読み込んでいるなら、要注意です。
冷静に考えて、400ページを超える興味のない本を覚えるなんて、めちゃくちゃ難易度が高いですよね。
勉強時間がたくさんあるならそれでも良いかもしれませんが、忙しいサラリーマンがテキストを覚えようとすると間違いなく不合格コースです。
FP3級テキストは過去問のハードルを下げるために使う
FP3級テキストは、過去問に取り組む時のハードルを下げるために使うのが正しい使い方です。
FP3級に合格するためには、過去問を徹底的に攻略することが必要です。
しかし、だからと言って、いきなりなんの知識もないのにFP3級の過去問に挑戦するのはハードルが高いですよね。
そこで、「FP3級ってどんな内容なのかな?」ということを理解するために、FP3級のテキストを一読しておくのです。
そうすれば、FP3級の過去問を解いたり、解説を読むのが楽になりますよ。
覚える作業は過去問演習で行い、FP3級のテキストは、FP3級の内容を知るために使いましょう。
FP3級問題集の使い方

FP3級問題集は、「何度も繰り返し読んで覚える」という使い方がおすすめです。
「読んで覚える」というのがポイントで、特に最初のうちは、自分の力で解く必要はありません。
どうして問題集を繰り返し読むという使い方が有効なのか、解説していきます。
FP3級は問題集を覚えれば受かる
FP3級の問題集を繰り返し読むことで、どうしてFP3級試験に合格できるのかというと、FP3級試験は過去問と同じような問題が繰り返し出題される試験だからです。
過去問と同じ問題が繰り返し出題されるということは、結局のところ、「過去問で出題された問題の解答や解き方を知っているかどうか」という勝負になります。
つまり、FP3級の過去問題集は、出るところだけを集めた究極の参考書というわけです。
テキストを全部覚えようとするよりも圧倒的に効率が良いので、FP3級の勉強は、この過去問題集を覚えることが中心になります。
FP3級問題集は、自分の力で解く必要はない
FP3級の問題集に取り組む時に、多くの人は、まずは自分の力で問題を考えてみてから、解答・解説を見て答え合わせをします。
しかし、特に勉強の初期段階では、FP3級の問題集を自分の力で解く必要はないと考えています。
なぜなら、自分の力で解いても、時間がかかる割に、覚えるスピードが早くなるわけではないからです。
- 自分の力で問題を解いてから解答・解説を読んで答え合わせをする
- 問題文を読んだらすぐに解答・解説を読む
①は、②と比べて2倍は時間がかかるでしょう。
それならば、問題文を読んですぐに解答・解説を読むという②の作業を2回した方が、最終的に記憶に残りやすいのではないかと考えています。
それに、「自分の力で解かなくていいんだ。読むだけでいいんだ。」となれば、勉強に対するハードルがグッと下がって、結果的に勉強時間が増える効果も期待できます。
FP3級問題集は繰り返し読んで覚えよう
FP3級問題集は、徹底的に読み込んで覚えてしまうことをおすすめします。
FP3級問題集は、試験に出るところだけを集めた、いわば最高効率の参考書。
読み込むだけの価値があります。
人は、一度読んだだけのものは覚えることができません。
しかし、2回・3回・4回と繰り返し読んだものは、徐々に覚えることができるのです。
1回読んだだけではよくわからなかった部分も、2回目、3回目でわかるようになってきますので、根気強く読み込んでくださいね。
FP3級予想模試の使い方

本屋さんに行けばFP3級専用の予想模試が売られていますし、問題集の最後に予想模試が付いている場合もあります。
これらの予想模試は、どのタイミングで、どういう風に使えば良いのでしょうか。
私は「試験の直前ではなく、勉強期間の中盤ぐらいで解いてみる」ことをおすすめしています。
そして、直前予想がどれくらい解けたかで、今後の勉強方針を修正するのです。
どういうことか、詳しく解説します。
FP3級の予想模試を早めに解くべき理由
FP3級試験の予想模試を試験直前ではなく、勉強期間の中盤で解くのは、自分の実力をチェックすると同時に、その後の勉強の方針を修正するためです。
FP3級の独学で怖いのは、「間違った勉強方法をしていたせいで全然実力がついていないのに、そのことに気づかずに試験日を迎えちゃった!」という事態になることです。
そうならないためには、勉強期間の中盤くらいで、本当に自分の勉強方法で実力がついているのか、確認する必要があるのです。
FP3級の予想模試で合格点が取れた場合
例えばFP3級の予想模試を解いてみて、合格点が取れたとしましょう。
その場合、あなたがやってきたこれまでの勉強方法は間違っていません。
使っている問題集をさらに完璧にしたり、それが終われば解いた予想模試を復習したりすることで、さらに得点力が伸びていくでしょう。
その調子で勉強を続けてください。
FP3級の予想模試で合格点が取れなかった場合
もし、あなたが合格点を取れなかった場合、あなたの勉強方法のどこかに問題があったということです。
あなたは、自分が使っている問題集をきちんと覚えていますか?
自信がなければ、合格点を取れなかった原因は、過去問のやり込み不足かもしれません。
その場合、これまで以上に勉強時間を確保して、過去問題集を読み込んだ方がいいでしょう。
もし、あなたが問題集をほとんど完璧にしているのに合格点に届かなかった場合、こなした問題の量が足りなかったのかもしれません。
その場合は、解いた予想模試を復習して問題演習量を増やしたり、新しい問題集に取り組む必要があるでしょう。
FP3級の予想模試で実力をチェックして、その後の勉強方法に生かそう
FP3級の予想模試の上手な使い方は、勉強期間の中盤ぐらいで1回解いてみて、自分の現在地を確認することです。
具体的には、問題集を2回~3回繰り返して、「だいたいわかってきたかな?」という実感がつかめてきたころに解くと良いでしょう。
もしくは、勉強を始めてから試験本番までの真ん中くらいの日を、予想模試を解く日に決めてしまっても構いません。
予想模試を解くことで、自分の実力不足や、これまでの勉強で改善すべきところなど、色々な気づきがあります。
もし、予想模試を解いたのが試験直前だったら、それも後の祭り。修正のしようがありません。
だからこそ、修正の効く勉強期間の中盤に予想模試を解くことが大切なのです。
この時に解いた予想模試は、その後も問題演習用の教材にしたりと、色々と使い道がありますよ。
FP3級のテキスト・問題集・予想模試の使い方まとめ

いくら良いテキストや問題集、予想問題を買ったとしても、使い方を間違えると合格できません。
参考書にはそれぞれ役割があり、正しく使わないと力が付かないからです。
FP3級のテキスト・問題集・予想模試のおすすめの使い方は、次の通りです。
- テキストを一読してFP3級の内容を知る
- 問題集を繰り返し読み込んで解き方を覚える
- 予想模試を解いて実力を確認し、勉強方法を見直す
参考書を上手に使って、FP3級の合格を勝ち取ってくださいね。