GPIFのアセットアロケーションは個人投資家も使えるか徹底検証!

年金

私たちの年金の運用を行っているGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人 )。

実は、このGPIFも、アセットアロケーションを設定し、投資信託で資産運用を行っています。

そして、そのアセットアロケーションは、専門家による運用委員会が決定しています。

専門家が集まって決定したアセットアロケーションなら、良いものに決まっているはず。

私たち素人があれこれ考えるよりも、専門家が決めたGPIFのアセットアロケーションを真似した方が良いのでは?考える人もいるでしょう。

そこで本日は、GPIFのアセットアロケーションは、私たち個人投資家も使えるのか、徹底検証したいと思います。

GPIFのアセットアロケーションは個人投資家も使えるか徹底検証!

GPIFのアセットアロケーションは、たしかに素晴らしもので、結果も出しています。

しかし、私は個人投資家がこれを真似することはおすすめしません。

なぜなら、GPIFのアセットアロケーションは年金の運用に最適化されているのであって、個人の生活を考えて作成されたものではないからです。

詳しく見ていきましょう。

GPIFのアセットアロケーション

まず最初に、GPIFのアセットアロケーションがどういうものか見ておきましょう。

GPIFアセットアロケーション

GPIFのアセットアロケーションは、上の通りです。

特徴は次の2つです。

  1. 国内投資60%・海外投資40%
  2. リスク資産65%・無リスク資産35%

順に解説します。

①国内投資60%・海外投資40%

GPIFのアセットアロケーションでは、国内に60%(株25%+債券35%)、海外に40%(株25%+債券15%)投資されています。

世界の時価総額を考えると、かなり日本に偏った構成ですが、これは、私たちが使う通貨は円であり、問題にすべきは円ベース資産のインフレ率であることから、為替リスクを嫌っているのではないかと推測します。

②リスク資産65%・無リスク資産35%

無リスク資産に分類されることの多い国内債券が35%で、リスク資産が無リスク資産よりも多くなっています。

以前は無リスク資産である国内債券に60%投資をするアセットアロケーションでしたが、2014年に変更されました。

GPIFの収益額

それでは、このようなアセットアロケーションで運用するGPIFの収益はどうだったのでしょうか。

運用が開始された2001年から2018年までの累計収益額の推移を見てみましょう。

GPIF累計収益額

このように、運用開始後2年間はマイナスに沈んでいましたが、その後右肩上がりに上昇。

リーマンショックでこれまでの収益をすべて吐き出してしまうような損失を出しますが、その後は再び安定して資産を増加させています。

最終的な累計収益額は60兆円を越え、日本の国家予算に迫るほどの利益を出していることがわかります。

GPIFは個人投資家の参考にならない

これほど素晴らしい成績を出しているのなら、私たち個人投資家もぜひとも真似するべきじゃないかと思うかもしれません。

しかし、私は次の理由でGPIFのアセットアロケーションを個人が参考にすべきではないと考えています。

  1. 年金運用に最適化されたアセットアロケーションだから
  2. その結果、個人投資家にとってリスクが高すぎる

順に解説していきます。

①年金運用に最適化されたアセットアロケーションだから

言うまでもなく、年金を運用するGPIFの資産は、年金運用に最適化されたアセットアロケーションになっています。

年金の特徴は、毎年、現役世代からの資金の流入があり、毎年、年金世代への資金の流出があって、それ以外の特別な流出入は少ないということです。(年金は私たち人間のようにマイホームを買ったりしませんよね?)

また、年金は人間のような寿命がないため、運用期間は超長期を想定されています。

このような状況では、常に高めのリスクを取ることができます。

なぜなら、急に大きな出費が必要になるイベントはないですし、人間のように、高齢になってから暴落が起きたら、運用期間が残り少ないため、挽回ができないなんてことがないからです。

②その結果、個人投資家にとってリスクが高すぎる

一方、私たち個人投資家はどうでしょうか。

20代~30代で結婚や住宅購入という大きな出費のあるライフイベントを迎える人が多く、40代~50代では多額の教育費がかかる家庭が多いでしょう。

私たちは、生活費だけを払って老後まで過ごせるわけではありません。

また、個人投資家は自分の人生を豊かにするために投資をすることが多いでしょうから、その投資期間は100年以内。

運用開始後50年目で大損したとしても、150年目に挽回できていればそれで良いという気の長い投資家はいないのです。

このように考えると、リスク資産に65%、無リスク資産に35%を投資するというGPIFのアセットアロケーションは、確かに年金運用には優れているかもしれませんが、私たち個人投資家にとっては少々リスクが高いと考えています。

おすすめのアセットアロケーション

それでは、私たち個人投資家におすすめのアセットアロケーションとはなんでしょうか。

私は、現金70%・全世界株式30%のアセットアロケーションをおすすめしています。

アセットアロケーション

その理由については、こちらをご覧ください。

まとめ

以上、年金を運用するGPIFのアセットアロケーションは、私たち個人投資家にとっても使えるものなのかを検証してきました。

GPIFのアセットアロケーションは、当然ながら年金の運用に最適化されています。

そのため、結婚や住宅購入、教育費などのライフイベントと投資を私たちが両立していけるように考えられたアセットアロケーションではないのです。

年金は私たちの世代だけで終わることを想定して作られたわけではありません。

そのため、年金の寿命は超長期を想定できます。

また、人間のように特別なライフイベントによる出費に備える必要もなく、その分、高いリスクを取ることが出来ます。

これを私たち個人投資家にそのまま当てはめてしまうと、リスクの取り過ぎになってしまう恐れがあるのです。

よって、いくら専門家が作ったアセットアロケーションだからといって、そのまま鵜呑みにするのはよくありません。

あくまでも、参考程度にとどめておきましょう。

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