【人気で買ってはいけない】インデックスファンド純資産ランキング

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「投資信託はインデックスファドが良いらしい。」

そんな情報を得て、インデックスファンドを選ぼうとしているみなさん。

しかし、インデックスファンドの種類が多すぎて、どれを選べばよいのかわからなくなっていませんか?

代表的なネット証券会社であるSBI証券では、なんと400種類以上のインデックスファンドが取り扱われています。

そうなると気になるのが、どのインデックスファンドが人気で、資金を集めているのかということ。

そこで、資金を集めているインデックスファンドを調べてみたところ、驚きの事実がわかったので、ご紹介したいと思います。

【人気で買ってはいけない】インデックスファンド純資産ランキング

集まった資金の大きさである純資産総額(インデックスファンド)のトップ5は次の通りです。(SBI証券取扱インデックスファンド)

  1. 日興-財産3分法ファンド(不動産・債券・株式)毎月分配型
  2. 大和-ダイワJ-REITオープン(毎月分配型)
  3. 日興-インデックスファンド225
  4. One-日経225ノーロードオープン
  5. One-MHAM株式インデックスファンド225

そして、このインデックスファンドすべてについて詳細を見てみたところ、すべてのファンドについて、購入をおすすめできないということがわかりました。

資金が集まっている人気の投資信託なのに、なぜおすすめできないのでしょうか。

詳しく見ていきましょう。

インデックスファンド純資産ランキング

まずは、1位から5位にランクインしたインデックスファンドが、どのような投資信託なのか簡単に見ていきましょう。

1位:日興-財産3分法ファンド(不動産・債券・株式)毎月分配型

純資産総額は約3,800億円。

Jリート25%、海外債券50%、日本株式 25%に分散投資し、毎月分配を行うファンドです。

購入時手数料はなし。信託報酬は1.026%です。

2位:大和-ダイワJ-REITオープン(毎月分配型)

純資産総額は約2,530億円。

東証REIT指数に連動し、毎月分配を行うファンドです。

購入時手数料は1.08%。信託報酬は0.7776%です。

3位:日興-インデックスファンド225

純資産総額は約2,260億円。

日経平均株価に連動し、年に1回、分配金が支払われています。

購入時手数料はなし。信託報酬は0.5616%です。

4位:One-日経225ノーロードオープン

純資産総額は約1,870億円。

日経平均株価に連動しています。

年に1回決算がありますが、分配金はほとんど支払われず、複利運用されています。

購入時手数料はなし。信託報酬は0.864%です。

5位:One-MHAM株式インデックスファンド225

純資産総額は約1,810億円。

日経平均株価に連動し、年に1回、分配金が支払われています。

購入時手数料はなし。信託報酬は0.594%です。

※以上、2019年7月12日時点の情報です。

純資産総額トップ5のインデックスファンドをおすすめしない理由

これまで見てきたように、純資産ランキングトップ5のインデックスファンドは、合計で1兆円以上の資金を集めた、支持されている投資信託です。

それでは、どうしてこれらのインデックスファンドをおすすめできないのでしょうか。

その理由は、次の3つです。

  1. コストが高い
  2. 分配金が多い
  3. 日本に偏りすぎ

順に解説していきましょう。

①コストが高い

インデックスファンドの良い点は、購入時手数料や信託報酬といった手数料が安いことが挙げられます。

しかし、純資産ランキング上位のファンドたちは、インデックスファンドにしてはコストが高いものばかりです。

1位にランクインした「日興-財産3分法ファンド(不動産・債券・株式)毎月分配型」は、1%を超える信託報酬がかかり、もはやアクティブファンド並の高コスト。

トップ5の投資信託の中でも最高の信託報酬を徴収しています。

2位にランクインした「大和-ダイワJ-REITオープン(毎月分配型)」は、今時はアクティブファンドでも控えている購入時手数料を徴収するという珍しい高コストファンドです。

3位~5位には、日経平均株価に連動するタイプのインデックスファンドがランクインしました。

この中で最も信託報酬が安いのは、3位にランクインした「日興-インデックスファンド225」の0.5616%です。

しかし、最新の投資信託である「eMAXIS Slim国内株式(日経平均)」の信託報酬は、なんと0.1512%!

どちらも日経平均株価に連動するインデックスファンドですので、性能は別に変わりません。

このように、純資産ランキングトップ5にランクインしたインデックスファンドは、どれもこれも手数料が高いのです。

②分配金が多い

投資初心者ほど、分配金の多い投資信託を好み、投資上級者ほど、分配金の少ない投資信託を好みます。

投資初心者がなぜ分配金の多い投資信託を好むかと言うと、おそらく「お小遣いをもらっている」だとか、「給料をもらっている」感覚に近いものを味わえるからでしょう。

しかし、投資上級者ほど、分配金を嫌がります。

なぜかと言うと、上級者ほど投資の本質が見えているからです。

そもそも、私たちがどうして投資信託を購入して投資をするかというと、投資をすることでお金を増やしたいからですよね?

そして、お金を増やして、その増やしたお金を必要な時に使いたいと思っているはずです。

つまり、お金を投資して、必要になるまでは、投資で増やし続けてもらう。

そして、お金が必要になったら解約して、そのお金を使う。

これが合理的な行動になるはずです。

ところが、分配金の多い投資信託は、せっかく投資したお金が少しずつ勝手に解約されて、税金まで引かれて手元に帰ってきちゃうわけですから、投資上級者から見ると、はっきり言って投資効率は悪いし、うっとうしいわけです。

これらを踏まえて、純資産ランキングトップ5を見てみましょう。

1位と2位のファンドは、まさにこの「うっとうしい」毎月分配型投資信託です。

3位と5位のファンドは、毎月ではありませんが、年に1回の決算時には、いくらかの分配金が支払われています。

分配金が嬉しい初心者にとっても、年に1回少しだけ分配金をもらったってたいして嬉しくないし、投資上級者はそもそも分配金を嫌う傾向にあるし、こんな中途半端な分配金ならやめればいいのになと思うレベルです。

唯一、分配金を支払わずに複利運用をしているのは、4位にランクインした「One-日経225ノーロードオープン」だけでした。

しかし、この投資信託も、先ほど述べた通り、最新のインデックスファンドと比べると、コストが高いという弱点を持っています。

③日本に偏りすぎ

最後の理由は、トップ5のインデックスファンドが日本への投資に偏り過ぎていることです。

外国のことはわからない。

自分の国の企業のことはなんとなくわかるから、自分の国に投資をしていた方が安心・・・。

このような心理を「ホームカントリーバイアス」といいます。

このホームカントリーバイアスによって、バブル崩壊後、日本にのみ投資をしていた人がどうなったかは、皆さんご存知の通りです。

一方、日本がバブル崩壊後苦しんでいた時期も、世界経済全体は、アメリカを中心に力強く成長を続けていました。

このことから、投資の世界では国際分散投資がリスクを減らす(負け組の国にだけ投資をしてしまうという危険を減らす)方法として有効だと言われています。

さて、人気のある投資信託に投資をしたいと思って、インデックスファンドの純資産ランキングトップ5から投資信託を選ぼうとした場合、どうなるでしょうか。

  1. 日本株式25%・日本不動産25%・海外債券50%
  2. 日本不動産100%
  3. 日本株式100%
  4. 日本株式100%
  5. 日本株式100%

2位~5位は100%日本への集中投資ですね。

これだと、日本市場が不調になれば、世界経済全体が成長していても、資産は増えなくなってしまいます。

1位の「日興-財産3分法ファンド(不動産・債券・株式)毎月分配型」は日本と海外に50%ずつという投資割合になっており、そこは良いと思います。

しかし、日本株式25%・日本不動産25%・海外債券50%という分散の方法は、投資上級者は誰もやらないだろうなと思うほどの不自然な分散の仕方であることには注意です。

おそらく、日興-財産3分法ファンドは毎月分配型投資信託であるため、分配の原資である配当や利息を念頭に置いた分散投資を行った結果、少々特殊な形になっているのだと思います。

なぜおすすめできないインデックスファンドに資金が集まっているのか。

このように、インデックスファンドの純資産ランキングの上位5つについては、投資をおすすめできないということがわかりました。

それでは、どうしてこれらのおすすめできないファンドに資金が集まっているのでしょうか。

その理由を3つ、推測してみたいと思います。

  1. 古いファンドで運用期間が長いから、その分資金が集まっている
  2. 窓口で金融機関が積極的に販売している
  3. 知識のない層が購入している

①古いファンドで運用期間が長いから、その分資金が集まっている

純資産ランキングの上位にランクインしたインデックスファンドは、軒並み運用機関の長い、昔からある投資信託です。

運用期間が長いということは、少しずつ資金が流入してきたとしても、それが長い期間積み上げられて、大きな金額になります。

そうするとそれが信用となり、さらに資金を呼び込みます。

新しいインデックスファンドは、性能が良くても、運用期間が短いため、まだ資金を積み上げることが出来ていないのではないでしょうか。

②窓口で金融機関が積極的に販売している

ランキング上位のインデックスファンドは、軒並み手数料が高めの投資信託でした。

手数料が高い投資信託というのは、販売する金融機関の立ち場からすると、儲けの大きい商品です。

営業成績を厳しく求められる中で、知識のない投資初心者が窓口に来た場合、金融機関の社員だったらどうするでしょうか。

知識のまったくない投資初心者に、一番手数料の安い、金融機関にとっては一番儲からない商品を教えてあげますか?

そういう「顧客本位」の志を持った社員がいることも信じたいところではありますが、金融機関が儲かる手数料の高い商品をすすめたくなる社員がいることも、容易に想像できるでしょう。

③知識のない層が購入している

そして、知識のない顧客は、すすめられるがままに、手数料の高い商品を購入してしまいます。

金融機関のプロがすすめるのだから間違いないだろうと。

金融機関のプロは、必ずしもあなたに最適だからすすめてくれるわけではありません。

儲かるからすすめてくる場合もあるのです。

あなたがハンバーガーショップに行った時のことを考えてみてください。

単品のハンバーガーを頼むと、「セットでポテトはいかがですか?」なんて聞かれることがあるでしょう。

あれは、ハンバーガーのプロが、あなたの年齢や体格を分析し、「ハンバーガーだけでは足りないだろう」と分析した結果、ポテトをすすめてくれているのでしょうか?

そういうプロフェッショナルな店員もいるかもしれませんが、たいていの場合は、単に売り上げを増やしたいだけだと思います。

結局、どのインデックスファンドが良いのか

売れているインデックスファンドが信用できないということになれば、いったいどのインデックスファンドを購入すれば良いのでしょうか。

私が購入しているインデックスファンドは、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)という投資信託です。

私は、この投資信託1本(+現金預金)で投資は十分だと考えています。

まとめ

以上、資金を集めているインデックスファンドの純資産ランキングトップ5と、それらの投資信託をおすすめできない理由を解説してきました。

資金を集めているインデックスファンドを見てみると、設計が古く、最新の投資信託よりも手数料が高かったり、インデックス投資の上級者が嫌う、分配金が頻繁に支払われるタイプだったりと、あまりおすすめできる商品ではありませんでした。

ただ、どんな世界でもそうだと思いますが、人口がもっとも多いのは初心者層です。

金融機関にとって投資信託は手数料商売ということもあり、人口の多い初心者にすすめられる商品と、上級者が好んで購入する商品に、乖離があるということでしょう。

私は、例え今は資金がそれほど集まっていなくても、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)1つでインデックス投資は十分だと思っていますし、いくつかの投資信託を組み合わせたい場合も、eMAXIS Slimシリーズの中から選んでおけば、大きな間違いはないと思っています。

インデックスファンド選びで迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

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