インデックスファンドは分配金が出ないから儲からないという誤解

配当

一時期よりは下火になったものの、今なお根強い人気を誇るのが毎月分配型投資信託です。

その理由は、なんといっても毎月分配金がもらえるというお得感でしょう。

一方、インデックスファンドは分配金が出ないものがほとんどですから、「分配金がなくて儲からないんじゃないの?」と敬遠している人もいるのではないでしょうか?

本日は、そんな誤解を解消したいと思います。

インデックスファンドは分配金が出ないから儲からないという誤解

インデックスファンドは確かに分配金は出ません。

しかし、インデックスファンドが投資している株式からは、もちろん配当金が出ています。

その配当金がどこに行ったのかと言うと、ファンドの中に組み入れられています。

そのため、インデックスファンドは分配金が出ないから損ということはありません。

場合によっては、毎月分配型より有利なこともあります。

インデックスファンドも配当金は出ている

毎月分配型投信の分配金はどこから支払われているのかと言うと、主に投資信託が投資している株式の配当金や、債券の利息を元手にしています。

それでは、インデックスファンドに分配金がないということは、インデックスファンドは投資している株式や債券から、配当金や利息をもらっていないのでしょうか?

もちろん、そんなことはありません。

もらった配当金や利息をインデックスファンドがどうしているのかというと、ファンドの保有者に分配金として分配せず、ファンドの中に組み入れて、また株式や債券などに再投資をしているのです。

いわゆる複利というものを狙っているわけですね。

毎月分配型投資信託は、配当金をファンドの中に組み入れず、分配金として所有者に支払うため、投資信託の基準価額が下がっていきます。

一方、インデックスファンドは配当金をファンドの中に組み入れて、分配金を支払わないので、投資信託の基準価額が下がらないのです。

インデックスファンドと毎月分配型投資信託を比べてみよう

インデックスファンドは分配金を払わない分、基準価額が下がらない。

毎月分配型投資信託は分配金を支払う分、基準価額が下がってしまう。

このことを確かめるために、インデックスファンドと毎月分配型投資信託の基準価額を比べてみましょうか。

今回比較するのは、日本株に投資をする毎月分配型投資信託「日本株厳選ファンド・円コース」と、日本株に投資をするインデックスファンド「ニッセイTOPIXオープン」です。

日本株厳選・ニッセイTOPIX

日本株厳選ファンドは設定当初は分配金を出していませんでしたが、2013年頃から毎月少しずつ分配金を出すようになり、2014年10月頃からたくさんの分配金を支払うようになりました。

一方、ニッセイTOPIXオープンは、期間を通して分配金の支払いはありません。

そのため、両者の基準価額は2015年頃からその差が拡大しています。

これは、インデックスファンドは分配金を支払わずに投資信託の中にとどめているのに対して、毎月分配型投資信託は、分配金支払いによって投資信託の外に出してしまっているからです。

毎月分配型投資信託は、確かに毎月分配金がもらえます。

しかし、その分、基準価額が下がってしまうのです。

一方、インデックスファンドは分配金がもらえません。

しかし、その分、基準価額も下がらないのです。

よって、インデックスファンドは分配金がもらえないからといって、毎月分配型投資信託よりも儲からないわけではないのです。

インデックスファンドの方が自由度が高い

結局のところ、毎月分配型投資信託とインデックスファンドの違いは、もらった配当金や利息をすぐに投資信託の所有者に配ってしまうか、投資信託の中に貯めておくかということです。

そうすると、インデックスファンドは毎月分配型投信よりも自由度が高いと言えます。

なぜなら、分配金が必要ない時はそのまま運用させて、必要になった時だけ、自分で必要な分だけ解約することができるからです。

一方、毎月分配型投資信託は、「今月は別に分配金いらないから、そのまま運用しといて欲しいんだけどな・・・。」と思ったとしても、分配金が支払われてしまいます。

さらに、支払われる分配金の額は、自分の都合ではなく、投資信託側の都合で急に変わることもあります。

まとめ

以上、インデックスファンドは分配金が出ないから毎月分配型投資信託よりも儲からないという誤解を解消するため、解説してきました。

毎月分配型投資信託は、獲得した配当金等をすぐに投資信託の所有者に分配金として返します。

一方、インデックスファンドは獲得した配当金等を投資信託の中に残し、運用することで複利効果を目指します。

結果として、毎月分配型投資信託は、分配金がもらえる代わりに基準価額が下がっていく傾向にあり、インデックスファンドは分配金がもらえない代わりに、基準価額が下がりにくい傾向にあります。

そのため、インデックスファンドは分配金がもらえないから損ということはないのです。

むしろ、分配金を出さずにファンドの中で再投資をして運用してくれる分、毎月分配型投資信託よりも長期的には資産が成長しやすいという側面もあります。

また、お金が必要になれば、いつでも部分解約をして現金化することもできるので、自由度が高いということもできます。

みなさんも、分配金の多い少ないに惑わされずに、ぜひインデックスファンドも投資の候補に入れてみてください。

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