投資信託の選び方。おすすめはeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)

投資信託の選び方

こんにちは。インデックス投資歴10年の針井です。

今回は、「インデックス投資をはじめてみようかな・・・。」と考えている初心者の人に、投資信託(インデックスファンド)の選び方と、おすすめの投資信託を解説します。

解説
「インデックス投資って何?」「どうしてインデックスファンドが良いの?」という人は、こちらの記事を見てください。インデックス投資インデックス投資とは?わかりやすく解説するよ。

ネット証券に口座を開設すると、個人が購入できる投資信託がなんと2,000種類以上も用意されています。

これでは、投資初心者の方は、どの投資信託を買えばいいのかわからず困ってしまいますよね。

でも安心してください。

私は、そんな2,000種類以上の投資信託の中から、たった1本を選び出し、自分でも購入しています。

その投資信託の名前は、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」です。

私は、初心者から上級者まで、投資信託はこれ1本で大丈夫だと考えています。

今回は、なぜ「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」がおすすめなのか、詳しく解説していきたいと思います。

【インデックスファンド】投資信託を選ぶポイント4つ

投資信託を選ぶポイント4つ

投資信託(インデックスファンド)を選ぶ時に大切なのは、次の4つです。

  1. 全世界の株式に投資をする投資信託を選ぶこと
  2. 人気がある投資信託を選ぶこと
  3. 手数料の安い投資信託を選ぶこと
  4. 運用の上手な投資信託を選ぶこと

4つのポイントについて、詳しく説明していきます。

①全世界の株式に投資をする投資信託を選ぶこと

投資信託の投資対象は、株であったり、債券であったり、不動産であったりと、いろいろな種類があります。

私はこの中でも、株式に投資をする投資信託をおすすめします。

なぜなら、株式への投資は、長い歴史の中で、他の資産よりもリターンが高かったという実績があるからです。

そして、株式の中でも、全世界の株式に投資をするものが良いでしょう。

日本人は、TOYOTAとか、NTTとか、ソニーといった良く知っている日本企業の株に投資をしたがる傾向があります。

実は、これは世界的に見られるホームカントリーバイアスという現象で、良く知っている自分の国への投資がどうしても多くなるものなのですが、実はこれは必ずしも良い結果になるとは限りません。

なぜなら、みなさんも良く知っているとおり、バブル崩壊後、日本の株価は急激に下がってしまいました。

そして、いまだにバブルの時の最高値を更新できていません。

しかし、実は世界全体を見渡すと、日本がバブル崩壊で苦しんでいる間も、日本以外の国は着実に株価が上昇していました。

このように、世界中に分散投資をしておけば、ある国の株がダメだったとしても、他の国で株価が上昇するといったように、お互いを補い合うことができるのです。

解説
全世界の株式に投資をした方が良い理由は、こちらの記事で詳しく解説しています。投資のリスク管理インデックス投資で大損しないためのリスク管理

今、日本で販売されている全世界株式に投資をするインデックスファンドは、次の2つの種類があります。

①MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスに連動するタイプ

1つ目は、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスという指数に連動するタイプの投資信託です。

MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスは、全世界のおよそ85%の株式をカバーすると言われています。

全世界株式の指数としてはもっとも有名な指数です。

日本の運用会社が運用している全世界株式のインデックスファンドは、主にこの指数に連動するように運用されています。

MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス に連動するファンド
  • 全世界株式インデックス・ファンド(SSGA)
  • eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)(三菱UFJ国際)
  • たわらノーロード全世界株式(One)

②FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス

もう1つの全世界株式の指数が、FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスです。

この指数は、先ほどのMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスではカバーされないような小型株もカバーしているため、全世界の実に98%ほどの株式をカバーしていると言われています。

しかし、少しマイナーな指数なので、日本の運用会社でこの指数に連動するように運用をしている会社はありません。

ただ、海外にはFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスに連動するファンドがありますので、その海外のファンドを購入するファンドという形(ファンド・オブ・ファンズ)では、日本にも存在します。

FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスに連動するファンド

  • 楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天)
  • SBI・全世界株式インデックス・ファンド(SBI)

②人気がある投資信託を選ぶこと

投資信託(インデックスファンド)を選ぶ時は、人気がある、つまり、資金をたくさん集めている純資産総額が大きいファンドを選ぶことが大切です。

投資信託もビジネスですから、たくさん資金を集めて、そこから手数料をもらうことで成り立っています。

しかし、あまりにも人気が出ない場合は、手数料をもらうことができないので、償還といって、投資信託が運用中止になってしまうことがあります。

そうならないために、人気が高い投資信託を選んでおくことが重要です。

③手数料の安い投資信託を選ぶこと

インデックスファンドを選ぶ時は、手数料の安いものを選ぶことが大切です。

インデックスファンドは指数に連動する投資信託なので、同じ指数に連動する投資信託であれば、基本的に成績は変わりません。

成績が変わらないのであれば、手数料が安い方が結果的に私たちの利益は多くなるというわけです。

投資信託の手数料は、主に次の2つがあります。

販売手数料

販売手数料は、投資信託を購入する時にかかる手数料です。

最大で3%ほど取られる場合もありますが、ネット証券では最近、投資信託の販売手数料を無料にしているところが多いです。

今の時代、販売手数料は無料が基本だということを覚えておいてください。

信託報酬

信託報酬は、投資信託を持っている間、ずっとかかり続ける手数料です。

投資信託全体の信託報酬の相場は、1年でだいたい1%ぐらいです。

しかし、インデックスファンドは低コストなのがメリットですので、最近では1年間で0.1%ぐらいのものも登場しています。

一般的な投資信託の実に10分の1の手数料です。

インデックスファンドの信託報酬は今では0.5%未満が当たり前で、それ以上は高いと考えてください。

④運用の上手な投資信託を選ぶこと

インデックスファンドは、指数に連動することを目指す投資信託です。

しかし、100%完全に指数に連動させることは難しく、連動することを目指していても、運用結果が指数からズレてしまう(乖離が発生する)ことがあります。

指数に連動してくれないとインデックスファンドの意味がありませんから、できるだけズレが少ない、運用の上手な投資信託を選びましょう。

全世界株式インデックスファンドランキング

全世界株式インデックスファンドランキング

さて、これまで、おすすめできる投資信託(インデックスファンド)の条件を解説してきました。

復習すると、おすすめできる投資信託(インデックスファンド)の条件は次の4つです。

  1. 全世界の株式に投資をする投資信託を選ぶこと
  2. 人気がある投資信託を選ぶこと
  3. 手数料の安い投資信託を選ぶこと
  4. 運用の上手な投資信託を選ぶこと

この4つの条件で考えた時に、総合的に見て1番おすすめできる投資信託が、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)なのです。

それでは、1つずつ条件をランキングにしていくことで、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)をおすすめする理由を説明していきましょう。

①全世界株式に投資ができるインデックスファンド5選

現在、全世界株式に投資ができるインデックスファンドは、主に5つあります。

  1. 全世界株式インデックス・ファンド(SSGA)
  2. 楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天)
  3. SBI・全世界株式インデックス・ファンド(SBI)
  4. eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)(三菱UFJ国際)
  5. たわらノーロード全世界株式(One)

これらの投資信託の中で、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)をおすすめする理由を説明していきましょう。

②全世界株式インデックスファンド人気(純資産)ランキング

まずは、資金が集まっている人気の全世界株式インデックスファンドはどれなのか、調べてみることにしましょう。

次のグラフを見てください。

全世界株式インデックスファンド純資産総額20.03
2020年3月19日現在

このように、集めている資金の金額を見ると、楽天・全世界株式インデックス・ファンドが267億円と圧倒的です。

次に、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)が159億円で続いています。

3位以下のSBI・SSGA・たわらは資金集めに苦労しているのがわかります。

各インデックスファンドの全世界株式カテゴリーにおけるシェア状況も見ておきましょう。

全世界株式インデックスファンドシェア状況20.03
2020年3月19日現在

1位の楽天・全世界株式インデックス・ファンドと2位のeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の2つの投資信託で、実に88.3%のシェアを占めています。

集めている資金の量を見ると、楽天・全世界株式インデックス・ファンドとeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)が投資するインデックスファンドの候補になりそうです。

③全世界株式インデックスファンド手数料ランキング

次は、全世界株式インデックスファンドの手数料(信託報酬)のランキングを見てみましょう。

全世界株式インデックスファンド信託報酬20.03
2020年3月19日現在

このように、SBI・全世界株式インデックス・ファンドが信託報酬が最安となっています。

わずかな差で、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)がそれを追っています。

3位のたわらノーロード全世界株式も健闘していますね。

4位の楽天・全世界株式インデックス・ファンドから少し信託報酬が高くなり、5位の全世界株式インデックス・ファンド(SSGA)は、信託報酬が高かった旧世代のインデックスファンドという印象ですね。

信託報酬の安さという点では、1位のSBI・全世界株式インデックス・ファンド、2位のeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)、3位のたわらノーロード全世界株式ぐらいまでが候補になるでしょう。

④全世界株式インデックスファンド乖離率ランキング

次は、全世界株式インデックスファンドの運用の上手さを示す、連動を目指している指数との乖離率(ズレの大きさ)を調べてみましょう。

下のグラフは、過去1年間の乖離率ランキングです。

全世界株式インデックスファンド指数との乖離率(過去1年)20.03
出所:2020年2月の各ファンド月報をもとに針井作成

これを見ると、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の乖離率が圧倒的に小さく、他のファンドは大きく乖離してしまっていることがわかります。

また、たわらノーロード全世界株式は運用からまだ1年が経過していないので、参考に過去6ヶ月の乖離率も見てみましょう。

全世界株式インデックスファンド指数との乖離率(過去6ヶ月)20.03
出所:2020年2月の各ファンド月報をもとに針井作成

過去6ヶ月を見ても、やはりeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)がもっとも乖離率が少なくなっています。

2位の全世界株式インデックス・ファンド(SSGA)と3位のたわらノーロード全世界株式も、乖離率を1%未満におさえていますが、4位の楽天・全世界株式インデックス・ファンドと5位のSBI・全世界株式インデックス・ファンドは、乖離率が1%を超えてしまっています。

指数との乖離率(ズレの大きさ)で選ぶなら、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)一択という状況ですね。

参考:全世界株式インデックスファンド利益率ランキング

最後に、全世界株式インデックスファンドの実際の利益率(運用成績)ランキングを見てみましょう。

利益率は、連動している指数(MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスまたはFTSEグローバル・オールキャップ・インデックス)自体の成績にも左右されるため、あくまで参考値となります。(同じ指数に連動するファンド同士の比較であれば、かなり参考になります。)

過去1年の利益率ランキングは、次の通りです。

全世界株式パフォーマンス比較(過去1年)
出所:2020年2月の各ファンド月報をもとに針井作成

過去1年の運用成績を見てみると、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)が1位に輝いています。

手数料(信託報酬)が安く、指数との乖離も少ないので、安定した成績を残しているようですね。

2位の全世界株式インデックス・ファンド(SSGA)は手数料が高いですが、運用の上手さでカバーし、2位にランクインしています。

楽天・全世界株式インデックス・ファンドとSBI・全世界株式インデックス・ファンドは、手数料(信託報酬)は比較的安いのですが、指数にうまく連動させられていないのが響いて、下位に沈んでいます。

また、たわらノーロード全世界株式は運用開始後1年が経過していないので、参考に過去6ヶ月の運用成績も比較してみることにしましょう。

全世界株式パフォーマンス比較(過去6ヶ月)
出所:2020年2月の各ファンド月報をもとに針井作成

過去6ヶ月の成績を見てみると、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)が変わらず1位ですが、たわらノーロード全世界株式が全世界株式インデックス・ファンド(SSGA)をかわして2位にランクインしています。

比較的上手に指数に連動させていることと、全世界株式インデックス・ファンド(SSGA)よりも手数料(信託報酬)が安いことが影響しているのでしょう。

3位以下の順位は、過去1年の成績と同じく、全世界株式インデックス・ファンド(SSGA)、楽天・全世界株式インデックス・ファンド、SBI・全世界株式インデックス・ファンドの順になっています。

全世界株式インデックスファンドの総合評価

以上、全世界株式インデックスファンドについて、次の4つの観点からランキングにしてきました。

  1. 純資産
  2. 手数料
  3. 乖離率
  4. 利益率(過去1年)

それらの総合成績をまとめると、次のようになります。

純資産手数料乖離率利益率
SSGA4位5位2位2位
楽天1位4位4位3位
SBI3位1位5位4位
eMAXIS2位2位1位1位
たわら5位3位3位

こうして見ると、2部門で1位、2部門で2位の成績を残したeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の総合力の高さが圧倒的に際立っています。

全世界株式インデックス・ファンド(SSGA)は手数料は高いのですが、指数との乖離をうまくおさえてうまく運用している印象です。

しかし、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の下位互換になってしまっている感じはあります。

楽天・全世界株式インデックス・ファンドとSBI・全世界株式インデックス・ファンドは、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)とは異なる指数(FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス)に連動するインデックスファンドとして違った魅力がありますが、指数との乖離(ズレ)が大きく、現時点では投資しにくいファンドですね。

たわらノーロード全世界株式は平均的な成績を残しているファンドですが、やはりeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の下位互換となってしまっている感じが否めないことと、資金が集まっておらず、運用実績もまだ不十分なところが気がかりです。

このように、様々な観点から全世界株式のインデックスファンドを分析すると、現時点ではまちがいなく eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)が最強だと言えるのです。

投資信託(インデックスファンド)の選び方まとめ

投資信託の選び方まとめ

投資信託(インデックスファンド)を選ぶ時に大切なポイントは、次の4つです。

  1. 全世界の株式に投資をする投資信託を選ぶこと
  2. 人気がある投資信託を選ぶこと
  3. 手数料の安い投資信託を選ぶこと
  4. 運用の上手な投資信託を選ぶこと

株式は歴史的に見てリターンが高く、株式の中でもより分散された全世界の株式に投資をすることが大切です。

また、不人気による運用終了(償還)を防ぐため、資金が集まっているファンドを選ぶこと、手数料の安いファンドを選ぶことも重要になります。

そして、連動を目指している指数と実際の運用に大きなズレはないか、実際の運用成績はどうかということもチェックしておきましょう。

現在、全世界株式に投資をしてくれる主なインデックスファンドは5つありますが、これらのチェックポイントをランキングにするとこうなります。

純資産手数料乖離率利益率
SSGA4位5位2位2位
楽天1位4位4位3位
SBI3位1位5位4位
eMAXIS2位2位1位1位
たわら5位3位3位

このように、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)が全項目で1位または2位に輝いており、圧倒的な総合力の高さを見せつけています。

そのため、現時点ではeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)が1番おすすめできるインデックスファンドとなっており、私自身もeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)に投資をしています。

投資信託(インデックスファンド) 選びに悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。

解説
インデックス投資を始めるための具体的な手順については、こちらの記事で詳しく解説しています。インデックス投資のはじめ方インデックス投資のはじめ方。投資初心者のために解説します。

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