カクレクマノミを小型水槽で長期飼育する方法

ファインディング・ニモによって一躍有名となり、現在も根強い人気を誇るカクレクマノミ。

そのかわいい姿を見て、自宅でカクレクマノミを飼ってみたいと思っている人もたくさんいらっしゃることでしょう。

しかし、カクレクマノミは金魚とは違い、海水魚。

「なんだか飼育がとっても難しそう・・・。」

「どうやって飼ったらいいかわからない・・・。」

そんな風に思っている人も多いのではないでしょうか。

でも大丈夫!カクレクマノミはポイントさえおさえれば、小型水槽で長期飼育することも可能です。

この記事では、私の飼育経験をもとに、カクレクマノミを小型水槽で長期飼育するための全ノウハウを、Q&A方式で公開します。

目次

カクレクマノミの長期飼育

どのくらいの期間飼育していますか?

現在飼育中のカクレクマノミ2匹は、この記事執筆時点で132日です。

とても元気ですので、まだまだ長生きしてくれると思います。

カクレクマノミの寿命はどれくらいですか?

ナショナルジオグラフィックによると、野生下での寿命は6~10年だそうです。

結構長生きですね。

飼育下ではさらに長生きする可能性もあります。

飼い始めたら、大切に育ててあげましょう。

水槽のコンセプト

水槽のコンセプトについて教えてください

小型水槽でカクレクマノミを長期飼育するための水槽コンセプトは次の5つです。

  1. 30cmキューブ水槽で飼育する
  2. カクレクマノミ2匹だけを飼う
  3. ライブロックは使わない
  4. イソギンチャクは入れない
  5. サンゴは入れない

どうして30cmキューブ水槽がおすすめなのですか?

海水魚は、水槽が大きければ大きいほど飼いやすいと言われます。

なぜなら、水槽が大きい方が水の量が多く、水が汚れにくいからです。

(コップの水に醤油を垂らした場合と、お風呂の水に醤油を垂らした場合を想像してみてください。)

しかし、初心者にとって大きな水槽はハードルが高く、実際取り扱いも大変です。

日本の住宅事情を考えてみても、小型水槽の方が設置しやすいでしょう。

そこでおすすめなのが30cmキューブ水槽です。

30cmキューブ水槽は一般的な小型水槽よりも奥行きがあるので、コンパクトなスペースで水量を稼ぐことが出来るからです。

カクレクマノミ以外の魚は飼えませんか?

カクレクマノミは比較的他の魚と混泳させやすい魚ですが、海水魚は淡水の熱帯魚と比べてケンカしやすいので、カクレクマノミだけを飼育する方が無難です。

また、1匹では寂しいでしょうから2匹までなら一緒に飼ってもいいでしょう。

カクレクマノミと相性の良い魚を入れることも不可能ではありませんが、その分水が汚れやすくなり、飼育難易度は上がります。

そう言いつつも、我が家ではカクレクマノミの他にカエルウオが縁あって1匹入っていますが。。。

どうしてライブロックを使わないのですか?

海水魚飼育といえば、現在ではライブロックを入れるのが当たり前のような風潮になっていますが、私はライブロックを使用しません。

ライブロックを使用しない方が、色々とコントロールしやすいからです。

ライブロックには何が入っているかわかりません。

有用なバクテリアだけなら良いのですが、見た目も気持ち悪く、人を刺すこともあるウミケムシや、ウニやシャコといった厄介者が潜んでいる可能性もあります。

ライブロックがなくてもカクレクマノミは十分飼育できますし、むしろその方が厄介者を持ち込む危険がなくて良いと思っています。

どうしてイソギンチャクを入れてはいけないのですか?

カクレクマノミがイソギンチャクとたわむれる姿は誰もが一度は憧れるでしょう。

私もその一人でしたが、イソギンチャクは入れない方が良いです。

なぜなら、イソギンチャクはカクレクマノミよりも水質に敏感で、ヒーターの熱による死亡事故などトラブルも多く、さらに死んでしまうと急激に水を汚してカクレクマノミの命も危険にさらしてしまうからです。

しかし、最近では人工のイソギンチャク、その名もいそぎんちゃくんが販売されているので、こちらを入れてあげると良いでしょう。

サンゴは一緒に飼えないのですか?

カクレクマノミと一緒にサンゴを飼育すること自体は問題ありません。

しかし、やはりサンゴはカクレクマノミよりも水質に敏感で、観賞用ライトよりも強力な照明を必要とします。

そうすると、頻繁な水換えや、強力なライトによって発生するコケに悩まされることになるので、初心者の方は避けた方が飼育が楽だと思います。

また、サンゴはライブロックにくっついていますので、そこから厄介な生物が水槽内に持ち込まれる危険もあります。

カクレクマノミの飼育用品

カクレクマノミの飼育に必要なグッズを一通り教えてください。

小型水槽で長期飼育を目指すというコンセプトで必要になるカクレクマノミの飼育用品と、おすすめの商品をご紹介します。

  1. 30cmキューブ水槽
  2. 水槽台
  3. サンゴ砂
  4. ヒーター
  5. ろ過フィルター(外掛けフィルター)
  6. 追加ろ材
  7. 照明

おすすめの小型水槽を教えてください。

カクレクマノミを飼育する小型水槽は、コンパクトな割に水量もある程度稼げる30cmキューブ水槽がおすすめです。

おすすめの30cmキューブ水槽を2つご紹介します。

ブルーのバックスクリーンが貼ってある30cmキューブ水槽です。

水槽裏の器具(外掛けフィルターなど)をバックスクリーンによって隠せるのでおすすめです。

こちらはバックスクリーンを貼っていないシンプルなタイプです。

バックスクリーンが無い分、価格も安いのが魅力。

水槽裏の器具(外掛けフィルターなど)が見えても気にしない人、あえて水槽の奥を透明にすることで、奥行きを出したい人におすすめです。

おすすめの水槽台を教えてください。

小型水槽だとそれほど重くならないため、カラーボックスの上などに置かれる方も多いと思いますが、30cmキューブ水槽だと重量も30kg程度になるため、水槽台を使用した方が安心だと思います。

また、水槽台には収納スペースがあり、色々とかさばりがちな飼育グッズをスッキリ収納できるというメリットもあります。

しかし、意外と30cmキューブ水槽の水槽台は選択肢がありません。

私は、下記の商品をずっと使用しています。

比較的安価で見た目も良く、気に入っています。

木製のため、5年ぐらい使用したところ、一部板が剥がれてボロボロになってきたので、同じものを買い直しました。

耐久性という面では値段相応といったところでしょうか。

あと、組み立ては自分で行う必要があるので、女性の方が一人でやるのは少し大変かもしれません。

しかし、他に選択肢もあまりなく、水槽台としてはこちらの商品が一番おすすめです。(他にもあるにはあるのですが、1万円を超えるものが多いです。少し高すぎでしょう。)

カクレクマノミの購入

カクレクマノミはどこで購入できますか?

カクレクマノミを売っているお店というのはあまり身近ではないので、どこで購入すれば良いのかわからないかもしれませんね。

カクレクマノミは、主に次のようなところで購入することが出来ます。

  • アクアリウムショップ
  • ペットショップ
  • ホームセンター
  • 通販

しかし、最近ではアクアリウムショップやペットショップ、ホームセンターのペットコーナーが少なくなってきたように思います。

海水魚の取り扱いとなると、さらに少なくなります。

地域によってはカクレクマノミを売っているお店が近くにない場合もあるでしょう。

そのような場合は、通販での購入が良いでしょう。

通販なら、全国どこに住んでいても、購入することができます。

カクレクマノミを通販で購入しても大丈夫ですか?

生き物を通販で購入するのはなんとなく心配ですよね。

しかし、何回か通販による購入をしましたが、今のところ、届いたときに死んでしまっていたというトラブルはありません。

現在飼育しているカクレクマノミ2匹も、冬の寒い日に通販で届いた子です。

今でも元気に過ごしています。

通販でも意外と大丈夫ですよ。(もちろん100%ではありませんが・・・。しかし、それを言い出したら店頭販売も同じです。)

カクレクマノミの通販はどこがおすすめですか?

アクアリウム通販大手のチャームがおすすめです。

Amazonとも提携しているようなので、Amazonのアカウントでも購入できます。

私もいつもチャームから購入していますので、チャームの通販についてはおすすめできますが、他社の通販は利用したことがないのでわかりません。

カクレクマノミ飼育のろ過システム

ろ過フィルターはどの種類がおすすめですか?

ろ過フィルターは、大きく分けて次のような種類があります。

  • 外部式フィルター
  • 外掛け式フィルター
  • 上部式フィルター
  • 底面式フィルター

私はこの中で、外掛け式フィルターをおすすめしており、自分でも使用して問題なく水槽を維持できています。

外掛け式フィルターの優れている点は次の4つです。

  1. 価格が安い
  2. 酸素を取り込みやすい
  3. メンテナンスがしやすい
  4. 水槽上部を使いやすい
  5. 意外とろ過能力が高い(※ろ材の追加をした場合)

外掛けフィルターはこのような点で他のフィルターよりも非常に使い勝手が良く、機能も十分なため、採用しています。

他のフィルターと比較した場合の評価について見ていきましょう。

外部式フィルターとの比較

外部式フィルターは、その名の通り、水槽の外部に濾過槽を置いて、モーターで水を濾過槽に送ってろ過するフィルターです。

外掛け式フィルターよりも圧倒的にたくさんのろ材を入れることができ、その分水質を維持しやすいと言われています。

ただ、外部式フィルターは外掛け式フィルターと比べると値段が高くて初心者の方はなかなか購入に踏み切れない場合も多いと思います。

また、メンテナンスも外掛け式のようにワンタッチというわけにはいかず、少々面倒なのも事実でしょう。

それでも、外掛け式フィルターでは十分にろ過が機能しないのであれば、外部式フィルターを購入すべきだと私は思います。

しかし、実際問題として、外掛け式フィルターでもろ過は十分機能して亜硝酸は消えていますし、カクレクマノミも元気に飼育できているんですよね。

外部式フィルターを使ったこともありますが、水槽立ち上げについても、ろ材がいっぱい入っているから、外掛け式よりも外部式の方が立ち上がりが早いということも感じませんでした。

そうであれば、安くて、メンテナンスがしやすい外掛け式フィルターで良いのでは?と思います。

上部式フィルターとの比較

上部式フィルターは外掛け式フィルターとほとんど仕組みは同じです。

上部式フィルターの方がフィルター自体が大きい分、単純にろ過能力が高くなると思います。

しかし、今回の水槽のコンセプトである30cmキューブという小型水槽でのカクレクマノミ飼育を考えた場合、それに対応した商品がありません。

上部式フィルターは60cm規格水槽(しかもフレーム付き)用に作られている場合がほとんどで、海水にも対応していない場合があります。

メーカーとしては、「小型水槽の場合は、外掛け式フィルターを使ってね。」ということなんでしょう。

底面式フィルター

底面式フィルターとは、水槽の底にすのこのようなものを置き、その上にサンゴ砂を敷いて、エアーポンプの使用や外掛け式フィルターを直結するなどして、通水させるシステムです。

つまり、底砂をろ材として活用するわけですね。

底面式フィルター自体は価格も安いのですが、動力としてエアーポンプや外掛け式フィルターが必要になるので、結局、外掛け式フィルターよりも初期費用は高くなります。

また、その特性上、水槽内で発生するゴミはすべて底砂に溜まることになり、底砂掃除の上手い下手が、そのままろ過の機能に直結してしまうので、長期的な観点では万人にはおすすめしにくいろ過フィルターです。

特に、初心者にとってはメンテナンスが面倒で、難しいと思いますので、あまりおすすめしません。

カクレクマノミ小型水槽の立ち上げ

水槽の立ち上げとはなんですか?

水槽の立ち上げとは、新しく購入してきた水槽をセットすることを言います。

新しく水槽をセットする場合、ろ過バクテリアが水槽内に十分に繁殖していないため、水質が非常に不安定になります。(アンモニア・亜硝酸塩の発生)

そういった不安定な水槽の状態を安定させるまでの一連の流れというニュアンスも含んでいます。

カクレクマノミ水槽立ち上げのわかりやすい動画はありますか?

都内最大級のアクアリウムショップである「パウパウアクアガーデン」さんの動画がわかりやすくておすすめです。

ただし、動画にある意見と私が推奨している飼育方法は、次の通り少し異なる点があるので注意してください。

  1. 水槽サイズは20cmキューブが採用されていますが、さすがに小さすぎると思います。できれば30cmキューブ程度の水量は確保してください。
  2. ライブロックの使用を推奨していますが、私はライブロックを使用しない飼育方法を推奨しています。

カクレクマノミのお世話

カクレクマノミのお世話はどんなことをするのですか?

カクレクマノミのお世話は、

  1. 毎日のお世話
  2. 数日に1回のお世話
  3. 1ヶ月に1回のお世話

の3つのお世話があります。

①毎日のお世話

カクレクマノミの毎日のお世話はエサをあげることです。

1日に1~2回あげましょう。

②数日に1回のお世話

数日に1回必要になるお世話は足し水です。

水槽の水は自然に蒸発して減っていくので、水を足してあげます。

外掛け式フィルターから水槽に戻る水が滝のように落ちるようになってきたら、あるいは落ちるようになる少し前に、水を足してあげましょう。

そうしないと、海水があちこちに飛び散ります。

この時に足す水は、海水ではなく真水です。

なぜなら、蒸発するのは水分だけで、塩分は蒸発しないからです。

③1ヶ月に1回のお世話

1ヶ月に1回、外掛けフィルターのろ材の交換と、水換えをしてあげます。

ろ材の交換はワンタッチですし、水換えもいろいろな便利グッズを使えばそれほど難しくありません。

以上がカクレクマノミの基本的なお世話です。

比較的手間がかからないペットだと思います。

カクレクマノミとイソギンチャクの共生

カクレクマノミをイソギンチャクと共生させたいのですが、可能ですか?

「小型水槽でカクレクマノミを長期飼育する」という今回のコンセプトのもとではおすすめしません。

イソギンチャクはカクレクマノミよりもずっと水質に敏感です。

そのため、水質の急変しにくい、もっと大きな水槽で飼育しないと難しいと思います。

また、イソギンチャクはヒーターの熱で死んでしまったり、フィルターに吸い込まれてしまったりとなかなかデリケートな生き物です。

また、光合成をするので照明も強いものにしてあげなければいけません。

そうすると、照明の値段も上がりますし、照明を強くすることによってコケにも悩まされることになります。

イソギンチャクの中でくつろぐカクレクマノミの姿に憧れる気持ちは痛いほどわかりますが、これらのことを考慮すると、無理にイソギンチャクを飼育しない方が、カクレクマノミを快適に飼育できでしょう。

しかし、イソギンチャクとの共生をあきらめる必要はありません!

なんと、人工のイソギンチャク、その名もいそぎんちゃくんが販売されており、こちらがなかなか良い商品です。

我が家の水槽にも入れてみたところ、カクレクマノミが大変気に入ってくれました。

小型水槽では、本物のイソギンチャクではなく、こちらの人工イソギンチャクで共生を目指してみることをおすすめします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください