mattoco「これぞ、日本株」の評価。投資する価値のある投資信託なのか?

日本地図

三菱UFJ国際投信のインターネット直接販売サービスとして始まったmattoco(マットコ)。

投資初心者向けサービスとしての色合いが強く、取扱商品も、三菱UFJ国際投信が設定する全商品の中から厳選した17商品に絞られています。

要するに、「投資信託は数が多すぎて初心者の方はわかりにくいでしょうから、私たちが厳選したこの中から選んでもらえれば、間違いないですよ。」というコンセプトなんだろうと思います。

しかし、この厳選された商品の中に、気になるものが1つ。

それが、mattocoの中で唯一のアクティブファンドである、これぞ、日本株です。

「これぞ、日本株」を運用するファンドマネージャーの1日密着取材というページまで作っておすすめされていますが、投資初心者にとって、本当に投資する価値のあるファンドなのか、解説します。

mattoco「これぞ、日本株」の評価。投資する価値のある投資信託なのか?

三菱UFJ国際投信さんには申し訳ないですが、私は投資初心者の方が「これぞ、日本株」に投資をすることはおすすめしません。

まずはmattocoがどういうサービスなのかを簡単に紹介し、「これぞ、日本株」がどういうファンドなのかを説明したうえで、「これぞ、日本株」への投資をおすすめしない理由を解説していきます。

mattoco(マットコ)とは?

mattoco(マットコ)とは、三菱UFJ国際投信が始めた、投資信託のインターネット直接販売サービスです。

普通、投資信託は証券会社とか、銀行とか、郵便局などの金融機関で買いますよね?

そうではなく、投資信託を運用している三菱UFJ国際投信という会社が、直接販売するサービスが、mattoco(マットコ)なのです。

mattocoは特に子育て世代の「学資投資」をコンセプトにしており、多くの商品の中から厳選した商品をラインナップしたと宣言しています。

「これぞ、日本株」とは?

そんな厳選された17商品の中の1つが、「これぞ、日本株」という投資信託です。

mattocoのラインナップのうち、16本が低コストのインデックスファンド(日経平均などの指数に連動するタイプ)なのに対して、「これぞ、日本株」だけが、指数を超える利益を追求するアクティブファンドとなっています。

手数料も当然高く、購入時手数料はかかりませんが、毎年必要になる信託報酬が税抜で1.2%もかかります。

mattocoで扱っている商品で、同じく日本株に投資する「eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)」の信託報酬は税抜0.14%と、なんとおよそ10分の1の安さとなっています。

はたして、コストの安い「eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)」をさしおいて、「これぞ、日本株」に投資する価値はあるのでしょうか。

「これぞ、日本株」への投資をおすすめしない理由

私は、「これぞ、日本株」に投資することをおすすめしません。

その理由は次の3つです。

  1. パフォーマンスがそれほど良くない
  2. 資金が集まっていない
  3. 2028年には運用が終了してしまう

順に見ていきましょう。

①パフォーマンスがそれほど良くない

先ほども書いた通り、「これぞ、日本株」は、指数を超える成果を目指すアクティブファンドです。

指数を超える成果を目指す報酬として、高い信託報酬を受け取っています。

それでは、「これぞ、日本株」は指数を上回ることが出来ているのでしょうか?

「これぞ、日本株」はその名の通り、日本株に投資をするアクティブファンドです。

そこで、同じmattoco内の、日本の代表的な指数「TOPIX」に連動するeMAXIS Slim国内株式(TOPIX)と、成績を比較してみましょう。

これぞ日本株vseMAXISTOPIX

ご覧の通り、運用開始以降、「これぞ、日本株」は、eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)に負けている期間がほとんどです。

プロのファンドマネージャーが運用してくれるからと言って、必ずしも成績が良いわけではないことがわかります。

②資金が集まっていない

「これぞ、日本株」は、2018年11月16日に純資産総額4億円でスタートしました。

さて、半年以上が経過した2019年6月28日時点で、どれだけ資金が集まったのかと言うと・・・。

なんと、3.82億円!まったく資金が集まっていません!

要するに、悲しい現実ですが、ほとんど誰も買ってないということですね・・・。

それもそのはずで、「これぞ、日本株」はmattocoだけで買えるオリジナル商品。

郵便局や銀行、大手証券会社など、他のどこでも買うことはできません。

mattocoの利用者自体が、金融機関の利用者と比べると圧倒的に少ない。

その圧倒的に少ない利用者の中でも、「これぞ、日本株」を選ぶ人はさらに限られると考えると、そもそも資金が集まらない構造になっているのです。

そしてこのことが、困った事態を引き起こすのです。

③2028年には運用が終了してしまう

「これぞ、日本株」の交付目論見書には、次のように書かれています。

信託期間 2028年4月20日まで

なんと、「これぞ、日本株」は、最初から2028年には運用が終了してしまう予定なのです!

運用が終了してしまうとどうなるかと言うと、その時点の価格で強制的に決済されて、お金が帰ってきてしまいます。

そうすると、あなたはそのお金を銀行に預けるなり、また新しい投資信託を探して投資するなりしなくてはいけません。

もちろん、その時点で大人気ファンドに成長していれば、「ご好評につき、期間を延長して運用を続けます!」ということになるかもしれません。

しかし、そうなる可能性はほぼゼロ。

間違いなく、2028年には予定通り運用終了、償還されてしまうでしょう。

そもそも、「お子様の未来の選択肢を広げる「学資投資」をご提案」というキャッチコピーで始めた直販サービスの、厳選されたラインナップの中に、10年で償還されるファンドをぶっこむのは、私はどうかと思いますよ。ホントに。

まとめ

以上、mattocoの中で唯一のアクティブファンド、「これぞ、日本株」について、投資初心者が投資する価値のある投資信託なのか、検証してきました。

「これぞ、日本株」はファンドマネージャーが運用してくれますが、特別成績が良いというわけでもありません。

また、売れ行きは低調で、そもそも2028年に運用が終了してしまうことから、最初から10年以上の長期投資ができない設計になっています。

今から購入した場合、運用できる期間はさらに短くなってしまうのです。

これらの理由から、私は「これぞ、日本株」に投資をすることはおすすめしません。

投資初心者が、mattocoの、さらに「これぞ、日本株」にたどり着く可能性は非常に少ないのかもしれませんが、偶然にもたどり着き、イメージだけでなんだか良さそう!と判断して購入することのないよう、ご注意ください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください