楽天VTとeMAXIS Slim全世界株式のどちらを買うべきか!?

全世界の株式に投資してくれる投資信託を買いたいな・・・と思っている人にとって、現在、主な選択肢は2つあります。

それは、全世界株式に投資するタイプの投資信託の中で絶大な人気を誇り、圧倒的な純資産総額を記録している楽天・全世界株式インデックス・ファンド(以下楽天VT)と、後発のeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の2つです。

この2つの投資信託、どっちを買ったらいいんだろう?と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。

そこで本日は、この2つの投資信託のうち、どちらを買うべきなのか徹底検証いたします。

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)がおすすめ!

絶大な人気を誇る楽天VTと、新しく参入したeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)ですが、私は、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の購入をおすすめします!

その理由について、

  1. 対象とするベンチマーク指数
  2. コスト
  3. 運用精度
  4. パフォーマンス

の面から、分析していきましょう。

対象とするベンチマーク指数

楽天VTもeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)も、全世界の株式に投資する投資信託ですが、実は両者が連動を目指すベンチマークは異なります。

楽天VTはFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスへの連動を目指しており、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)は、MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスへの連動を目指しています。

そこで、2つの指数がどのように違うのか、そして、どちらの指数がより望ましいのかについて見ていくことにしましょう。

FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス

FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスの特徴は、次の通りです。

  • 全世界の大型株・中型株・小型株への投資を目的とした株式指数
  • 約7,500銘柄に投資
  • 全世界の株式市場時価総額の約98%をカバー

MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス

MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスの特長は、次の通りです。

  • 全世界の大型株・中型株への投資を目的とした株式指数
  • 約2,500銘柄に投資
  • 全世界の株式市場時価総額の約85%をカバー

どちらの指数が良いのか

FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスとMSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスの最大の違いは、小型株が含まれているかどうかです。

両者とも全世界の株式をカバーする株式指数ですが、小型株を含む分、FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスの方がより広く世界の株式市場をカバーしています。

ウォール街のランダム・ウォーカーの第15章では、

私はより広い範囲の企業をカバーしている指数をお勧めしたい。こちらには、成長サイクルの初期の段階にあるダイナミックな小型企業も多く含まれているのである。

と指摘されており、大型株だけでなく、小型株も含む指数の方が良いリターンを生む可能性が高いとされています。

そのため、理論的には、FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスの方が良い指数であり、それに連動する楽天VTの方が良いということになります。

ただし、そうは言っても、2つの指数は、その大部分で構成銘柄が一致しており、その差は僅かであること、小型株を含んでいた方が、常に良いリターンを上げるとは言い切れないことに注意しておきましょう。

コスト

続きまして、両ファンドのコスト比較に移りましょう。

両ファンドの信託報酬は、次の通りです。

  • 楽天VT…0.2296%(税込)
  • eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)…0.15336%(税込)

このように、コストでは、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)が楽天VTを0.07624%下回っています。

楽天VTは、バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)を買い付けるインデックスファンドです。

そのため、まずVTの信託報酬がかかり、そこに楽天VTとしての信託報酬がかかります。

つまり、構造的に、信託報酬の引き下げに限界があるんですね。

楽天投信投資顧問がどれだけ頑張ったとしても、VTの0.1%の信託報酬が乗っかった形で他のファンドと競争するのは、少々つらいものがあるでしょう。

その点、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)は、純資産総額の伸びや、ライバルとなる新規ファンドの設定があれば、さらに信託報酬を引き下げる余地があると思われます。

コストの面では、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)に軍配が上がりますね。

運用精度

インデックスファンドは、指数への連動を目指す以上、その精度も重要です。

あまりに指数から乖離した値動きをしているようでは、どれだけ連動する指数が素晴らしいものでも、意味がないからです。

それでは、楽天VTとeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の指数に対する運用精度を比較してみましょう。

これは、2018年11月から2019年1月までの楽天VTとeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)のベンチマークとの乖離を比較したグラフです。

これを見ると、楽天VTは常にeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)よりも大きく指数から乖離していることがわかると思います。

運用精度という面では、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の方が優れていると言えそうです。

パフォーマンス

これまで、両ファンドがベンチマークとしている指数、そしてコストの比較をしてきました。

ベンチマーク指数は理論的には楽天VTの方が魅力があり、コストはeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)に優位性があります。

そこで、次はパフォーマンスを確認することで、ベンチマークの違いやコスト差が実際にはどのように影響しているのかを確認してみることにしましょう。

やっぱり、なんだかんだ理屈を言ったところで、結局どちらが儲かっているのかということが重要ですからね。

こちらは、2018年11月から2019年1月までの楽天VTとeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)のパフォーマンス比較です。

はい。ほとんど一緒ですね。

さすがに全世界株式への連動を目指しているライバルファンドだけあって、ほぼ一致した値動きをしています。

実は、最終的にはほんのちょっとだけ、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の方が楽天VTを上回っているのですが、もう少し長期での観察が必要ではありますね。

まとめ

以上、全世界株式のインデックスファンドに投資をしたいと考えている人が、楽天VTとeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)のどちらを購入するべきか、解説してきました。

理論的には、小型株も含むFTSEグローバル・オールキャップ・インデックス指数の方が魅力的ですので、それに連動する楽天VTを購入したいところです。

しかし、パフォーマンスに直接、そして確実に影響を与えるコストの面では、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の方が有利です。

もちろん、運用してまだ間がないため、正確な実質コストは不明です。

しかし、eMAXIS Slimシリーズのこれまでの運用実績を見る限り、おそらくeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の方が楽天VTよりも低コストで運用するのではないかと考えています。

また、運用精度という面では、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の方が優れた運用をしています。

さらに、パフォーマンスを見てみると、わずかではありますが、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の方が現時点では上回っています。

これらを総合的に判断すると、小型株も含むFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスに連動するという1点では楽天VTが魅力的ですが、その他の点ではeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の方が優れています。

よって、私はeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の購入をおすすめします。

今後も、楽天VTとeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)のどちらを購入すべきかについて、データを更新して継続的に検証していきますので、お楽しみに。

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