ウォール街のランダムウォーカーのアセットアロケーションは使えるか徹底検証!

ウォール街

インデックス投資の名著であるウォール街のランダム・ウォーカーでは、ライフサイクル(年齢)に応じたアセットアロケーションの例が掲載されています。

歴史的名著と呼ばれるこの本に書いてある通りにすれば、資産運用はうまくいくのではないでしょうか。

そこで本日は、 ウォール街のランダム・ウォーカー に掲載されているアセットアロケーションは実際に使えるのか、検証していきたいと思います。

ウォール街のランダム・ウォーカーのアセットアロケーションは使えるか

歴史的な名著である ウォール街のランダム・ウォーカー に掲載されたアセットアロケーションですが、結論から言うと、日本人がそのまま使うのには無理があると考えています。

ウォール街のランダム・ウォーカーには、次の4つのアセットアロケーションが掲載されています。

  1. 20代半ばの投資家
  2. 30代後半から40代初めの投資家
  3. 50代半ばの投資家
  4. 60代後半以降の投資家

この記事では、①の20代半ばの投資家向けアセットアロケーションと、④60代後半以降の投資家向けのアセットアロケーションを例に、なぜ ウォール街のランダム・ウォーカー のアセットアロケーションを日本人がそのまま真似するのが難しいのか、解説いたします。

リスクが高すぎる

ウォール街のランダム・ウォーカーのアセットアロケーションを日本人がそのまま使うのが難しい理由、それは、リスクが高すぎるの一言に尽きます。

20代・60代のアセットアロケーションをそれぞれ見ていきましょう。

20代半ばの投資家向けアセットアロケーション

ウォール街のランダム・ウォーカー で推奨されている20代半ばの投資家向けアセットアロケーションは次の通りです。

20代アセットアロケーション

20代半ばの投資家は、不動産(REIT)と株式を合わせて、なんと資産の80%をリスク資産とするよう推奨されています。

確かに若いうちは、生涯給与の大半をこれから受け取るという時期ではありますが、これだけ高いリスクを抱えたまま、心穏やかに日々を過ごせる日本人が果たしてどれだけいるでしょうか。

これを見ると、アメリカ人のリスク許容度は、日本人のそれとはかなり異なると言わざるを得ません。

また、20代半ばというと、今後10年の間に結婚や住宅購入をする人が多くなる年齢です。

そんな時にこのようなアセットアロケーションを抱え、万が一リーマンショックのような金融危機が発生した場合、結婚や住宅購入というライフイベントそのものができなくなるリスクさえ抱えています。

さらに、現金がたった5%というのも気になります。

日本人の20代の平均貯蓄額は、総務省によるとおよそ150万円です。

その5%を現金で保有し、95%は株やREIT、債券に投資するというわけですから、手元に残るのは7万5,000円。

はっきり言って、生活に支障が出るレベルでしょう。

以上のことから、日本人でこのアセットアロケーションが組める人はほとんどおらず、実用性がないと考えるのです。

60代後半以降の投資家向けアセットアロケーション

次に、ウォール街のランダム・ウォーカー で推奨されている60代後半以降の投資家向けアセットアロケーションを検証してみましょう。

60代アセットアロケーション

60代後半以降というと、定年後の再雇用も終わって、いよいよ本格的なリタイア生活に入る段階です。

この段階のアセットアロケーションとして、株式と不動産(REIT)というリスク資産を55%も持つよう、推奨されています。

また、現金比率も、20代の5%から倍増したとはいえ、わずか10%にとどまっています。

日本の高齢者はおよそ40年間勤め上げて蓄財しており、まだ労働期間の少ない若者よりもはるかに多くの金融資産を持っている場合が多いです。

持ち家比率が高く、子供も独立し、生活費やライフイベントにかかる費用も少ないことから、上記のアセットアロケーションは意外と現実的かもしれないとは思うのですが、やはり多くの日本人にとって、これだけのリスクを抱えるアセットアロケーションを高齢になってから運用するのは、精神的にきついのではないかと思います。

高齢者はお金がかからないとは言ったものの、それも人によりけりで、若いうちに家を購入した人はそろそろ全面リフォームが必要になる時期かもしれませんし、高齢になれば自身の健康維持のための出費が増える人もいます。

そして、何かあった時に今後の人生で挽回できるかというと、そのチャンスはあまり多くはないのです。

そう考えると、やはりこのアセットアロケーションも、多くの日本人はリスクを取りすぎていると感じるのではないでしょうか。

著者はアメリカ人であり、著書もアメリカ人に向けて書かれていますから、リスク許容度への考え方が、われわれ日本人とは少し異なるのかもしれませんね。

おすすめのアセットアロケーション

以上、 ウォール街のランダム・ウォーカー で推奨されている アセットアロケーションについて検証してみました。

私の結論は、どの年齢向けのアセットアロケーションも、総じて日本人にとっては「リスクの取りすぎ」であり、単純に真似するのはなかなか難しいのではないかということです。

それでは、いったいどのようなアセットアロケーションがおすすめなのかというと、私は全年齢に対して次のようなアセットアロケーションをおすすめしています。

アセットアロケーション

なぜこのアセットアロケーションが優れていると考えるのかについては、別の記事で詳細にご紹介したいと思います。

まとめ

歴史的な名著である ウォール街のランダム・ウォーカー に載っている年齢別のアセットアロケーションは実際に使えるのか、検証してみました。

20代中盤ではリスク資産80%、現金5%という、日本人からすれば無謀とも思えるようなアセットアロケーションが提示されており、人生の最終盤においても、資産の半分以上をリスク資産に振り向けるべしとされています。

日本人よりもはるかに株式投資に積極的なアメリカ人にとってなら、もしかしたら受け入れられるアセットアロケーションなのかもしれませんが、多くの日本人にとっては、とても受け入れられないアセットアロケーションではないかと思います。

ウォール街のランダム・ウォーカーは確かに偉大な名著ではありますが、アセットアロケーションについては、そのまま鵜呑みにするのではなく、自分のリスク許容度などを優先して決めるようにしてください。

書いてある通り真似をして、何か後悔するようなことが起こったとしても、遠く海を越えて、アメリカから責任を取りに来てくれることはありませんのでご注意ください。

初心者でも簡単!投資信託1つでプロにも負けないシンプルインデックス投資法へ戻る 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください