
こんにちは。FP3級に93.3%の得点で合格した針井です。
- FP3級の難易度はどれくらい?
- 「FP3級は楽勝」って噂は本当?
- 「FP3級は簡単」って聞いてたのに、勉強を始めたら難しい!
FP3級はネット上で、「楽勝資格!」とか「簡単すぎ!」なんて言われています。
私もそれを信じてFP3級の勉強を始めたところ、「あれ?思ってたより難しいし、量もめっちゃ多いんだけど・・・。みんな楽勝なのにどうして私だけ大変なの!?」とギャップを感じて悩んでいました。
そこでこの記事では、FP3級の本当の難易度と、FP3級攻略のコツについて徹底解説します。
- FP3級の合格は簡単すぎ
- FP3級の内容は難しい
- FP3級に簡単に合格するコツ
FP3級の勉強をはじめて「意外と難しい!」と感じている人は、この記事でそのモヤモヤを解消していってくださいね。
「そもそもFP3級なんかとって意味あるの?」と疑問に感じている人は、こちらの記事を参考にしてください。
»FP3級って役に立つ?役に立たない?取得するメリットを解説
FP3級の合格は簡単すぎ


「FP3級試験に合格するのは簡単すぎる」というのは事実です。
実際に、FP3級の合格率は高く、受験申し込みをした人の多くが合格しています。
試験 団体 | 科目 | 合格率 |
---|---|---|
共通 | 学科試験 | 55.6% |
FP 協会 | 資産設計提案業務 (実技) | 65.5% |
きん ざい | 個人資産相談業務 (実技) | 36.3% |
きん ざい | 保険顧客資産相談業務 (実技) | 33.7% |
難関資格と比べて、短期間の勉強でたくさんの人が合格していることから、「FP3級は簡単」と言われています。
FP3級の合格率については、次の記事で詳しく解説しています。
»【2021年】FP3級最新合格率と合格率の推移を解説!FP3級は難化している!?
FP3級は合格点を取りやすい
FP3級にたくさんの人が合格しているのは、合格点が取りやすい試験形式だから。
FP3級はとても対策がしやすい資格試験です。
- 解答方式が〇×または3択
- 合格ラインが低い
- 過去問と同じ問題が出る
曖昧な知識や時には運しだいで得点できてしまう試験でもあります。



マグレで点数を拾える!
解答方式が〇×または3択
FP3級試験で合格点が取りやすい理由の1つ目が、解答方法が〇×または3択になっていることです。
FP3級試験の解答方式は、次のようになっています。
- 【学科試験】2択問題30問・3択問題30問(合計60問)
- 【実技試験】3択問題20問(FP協会)・3択問題15問(きんざい)
選択式の試験は4択問題の場合が多いですが、FP3級試験では2択(〇×問題)と3択問題しかありません。
その結果、何も勉強しなかったとしても、確率上は学科試験で41.6%、実技試験で33.3%も正解できることになります。



〇×問題なら、適当にマークしても50%正解!
合格ラインが低い
FP3級試験は点数が取りやすい解答方式なのに、合格ラインも「60%」と非常に低く設定されています。
他の資格では、FP3級よりも合格最低点が高く設定されていることが多いです。
資格 | 合格ライン |
---|---|
FP3級 | 60% |
簿記3級 | 70% |
宅建士 | 約75% |
点数が取りやすい解答方式なのに、合格ラインも低いとなれば、ますます合格しやすい試験ということになりますね。



4割間違えても合格できるよ。
FP3級の合格点や配点について詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
»FP3級の合格点は60%!実技の詳しい配点・解答速報を見る方法も解説
過去問と同じ問題が出る
FP3級試験は、過去問と同じ問題が繰り返し出題されるため、とても対策しやすい資格試験です。
過去に出題された問題が、短いスパンで繰り返し出題されています。
税理士資格を有しないファイナンシャル・プランナーが、顧客のために反復継続して確定申告書を作成しても、その行為が無償であれば税理士法に抵触しない。
2020年9月学科試験 解答×
税理士資格を有しないファイナンシャル・プランナーが、顧客のために反復継続して確定申告書の作成を代行しても、その行為が無償であれば税理士法に抵触しない。
2017年9月学科試験 解答×
もちろん新傾向の問題も出題されますが、頻出過去問を暗記すれば、十分合格点を取ることができますよ。



過去問を覚えればOK!
FP3級試験の難易度は低い
「FP3級は簡単すぎる!」という意見は、間違いなく正しいです。
なぜなら、FP3級の内容を深く理解していなくても、合格点に届いてしまう仕組みの試験だから。
- 〇×問題または3択問題でマグレでも点数が取れる
- 点数が取りやすいのに4割間違えても合格
- 過去問と同じ問題が出題されることが多い
FP3級は人気資格なので、参考書などの教材が充実しているのも、対策しやすい理由の1つです。
FP3級の内容は難しい


FP3級試験は合格点を取りやすい試験ですが、勉強する内容自体は決して簡単なわけではありません。
実際に、FP3級の勉強をはじめてみると、多くの人が「FP3級って意外と難しい!」と感じてしまいます。
内容が難しいからこそ、FPの入門資格である「FP3級」は、点数を取りやすくして難易度のバランスを取っていると考えることもできますね。
FP3級の勉強は大変
FP3級の内容をきちんと勉強しようとすると、めちゃくちゃ大変です。
なぜなら、お金に関するたくさんの知識を学ぶ必要があるから。
- FP3級で勉強する内容に馴染みがない
- FP3級の範囲がめちゃくちゃ広い
- 暗記・計算の両方が必要
「簡単なはずのFP3級が難しい!」と戸惑っている人も、心配しないでくださいね。



僕もめっちゃ苦労した!
FP3級で勉強する内容に馴染みがない
多くの人は、FP3級で勉強する内容にあまり馴染みがありません。
FP3級で勉強する「お金の知識」について、学校教育で教えてくれることはほとんどないからです。
- ライフプランニングと資金計画
- リスク管理(保険)
- 金融資産運用
- タックスプランニング(税金)
- 不動産
- 相続
予備知識がない内容を一から勉強するのは、難しく感じて当然ですよね。



FP3級の内容は、知らないことだらけ!
FP3級の範囲がめちゃくちゃ広い
FP3級は「お金に関する知識すべて」について学ぶため、範囲がめちゃくちゃ広いです。
その結果、1番売れているFP3級の定番テキストは「443ページ」もあります。


400ページの参考書を読むのは、とても大変ですよね。



FP3級は試験範囲が広すぎ!
暗記・計算の両方が必要
FP3級は知識の暗記も、計算問題の攻略も両方必要な試験です。
FP3級は社会科目に近いですが、数学的な要素もあります。
要素 | FP3級出題問題 |
---|---|
社会的要素 | 各種制度や数字の知識を問う問題など |
数学的要素 | 係数や債券利回りの計算問題など |
文系の人は、FP3級の計算問題を苦手にしていることが多いです。



暗記だけでは乗り切れない!
FP3級で学ぶ内容の難易度は高い
FP3級で学ぶ内容は、意外と難易度が高いです。
これまであまり勉強したことがないお金の知識について、幅広い知識を要求されるから。
- FP3級の内容は学校では教わらない
- FP3級の試験範囲が広い
- FP3級は暗記も計算も必要
FP試験の範囲自体は、FP1級も3級も同じなので、甘く見ないようにしてくださいね。
FP3級に簡単に合格するコツ


FP3級は合格点が取りやすい試験ですが、勉強にはコツがあります。
なぜなら、FP3級で勉強する内容自体は簡単ではないからです。
- 試験範囲が広く、分厚い参考書が多い
- 慣れない内容で理解に時間がかかる
- 暗記と計算問題をバランスよく学ぶ必要がある
間違った方法で勉強すると、あっという間に時間切れになってしまうので注意してくださいね。
完璧主義にならないことが大切
FP3級の勉強で意識すべきポイントは、「完璧主義」にならないことです。
FP3級の内容は奥が深いですが、試験に出るところは限られているから。
- 薄めの参考書を選ぶ
- テキストに時間をかけない
- 過去問を覚える
FPの深い理解は、FP2級・FP1級の勉強で完成させていくと良いですよ。



FP3級~FP1級まで試験範囲は同じ!
薄めの参考書を選ぶ
FP3級の参考書は、薄めのものを選ぶのがおすすめです。
人気の「みんなが欲しかった」シリーズは、テキストと問題集あわせて1000ページもあります。
そこでハリマコでは、次の2つの教材をおすすめしています。


当サイトでは、テキストの代わりに「オンスク.JP」の講義を視聴することをおすすめしています。
オンスクを教えてもらって、とても助かりました。
— きなここmama@宅建FP2級受験/優待株24 (@kinacoco001) March 20, 2022
紙テキストだけでは、苦戦したと思います。 pic.twitter.com/IcZonuKkop



オンスクは6時間40分の講義でFP3級全範囲が学習完了するよ!
テキストに時間をかけない
FP3級の勉強は、テキストに時間をかけてはいけません。
「テキストを読む」という勉強は、コスパが悪いからです。
- 試験に出ない部分も多い
- 試験で問われる形がわからない
- テキストを読んでも計算問題は解けない
テキストは「問題集を解くための準備」だと考えてください。



薄めのテキストや講義動画を1周でOK!
過去問を覚える
FP3級に合格するためには、過去問を徹底的に覚えることが大切です。
なぜなら、過去問=試験で出題される形そのものだから。
- FP3級は過去問と同じ問題が繰り返し出題される
- 過去問で計算問題も練習できる
- 出題されない部分の勉強が省ける
過去問で重要ポイントを覚えてからテキストを読むと、さらに理解が深まりますよ。



テキストを完璧にする必要はない!
覚える量を減らすのがコツ
FP3級に合格するためには、覚える量を減らすのがコツです。
FPの試験範囲は広いので、すべてを理解しようとすると、時間がいくらあっても足りません。
- 薄めの参考書を使う
- テキストの内容は覚えない
- 過去問題集で出題されるところだけ覚える
細かい知識はFP2級・FP1級で覚える気持ちで、完璧主義にならないよう勉強を進めてくださいね。
FP3級の申込・勉強・受検方法


「よーし、私もFP3級に挑戦してみよう!」と思ったそこのあなたは、ぜひFP3級試験に申し込んで、勉強を始めましょう。
FP3級の合格までは、主に次の4ステップがあります。
各ステップについて簡単に説明しますね。
FP3級の申込方法
FP3級試験は年3回(1月・5月・9月)実施されます。
受験の申し込み〆切は試験日の約2ヶ月前なので、忘れないようにしてくださいね。
試験日 | 申込期間 |
---|---|
2022年5月22日(日) | 3/10(木)~3/31(木) |
2022年9月11日(日) | 7/5(火)~7/26(火) |
2023年1月22日(日) | 11/8(火)~11/29(火) |
FP3級試験は「日本FP協会」と「きんざい」の2つの試験団体が実施していますが、「日本FP協会」で受験するのがおすすめです!



FP協会の方が合格しやすい!
FP3級の試験日程や「後悔しない申込方法」をもっと詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
»【2022年】FP3級試験日程・合格発表日|後悔しない申し込み方法を解説
FP3級の勉強開始
FP3級試験に申し込んだら、勉強をはじめていきましょう。
FP3級は1~2ヶ月くらいの勉強期間で準備するのがちょうど良い試験です。
- 多くの人が1~2ヶ月で合格
- 1か月未満では勉強不足
- 長期計画は挫折しやすい
自分が受けられる最短の試験日を目指せばOKですよ!



短期集中で合格しよう!
FP3級合格に必要な勉強期間については、次の記事で詳しく解説しています。
»FP3級の勉強期間は何ヶ月がベスト?いつから勉強すべきか解説!
FP3級の受験準備
FP3級試験を受けるためには、いろいろと準備が必要です。
当日の持ち物はもちろん、試験会場のチェックも欠かせません。
- 受験票・筆記用具・電卓・時計
- 試験会場までの交通機関
- 試験会場周辺の飲食店
できるだけ早めに購入・調査しておきましょう。



準備で差をつけろ!
FP3級試験の事前準備については、次の記事を参考にしてください。
»FP3級試験前日までの事前準備2選!他の受験生に差を付けるポイント公開!
FP3級試験で力を出し切る
FP3級試験当日を迎えたら、あとは全力を出し切ってください。
FP3級試験当日も、知っておくと有利になるポイントがいろいろあります。
- 試験当日の朝はとにかく早めの行動
- 午前試験を途中退室して休憩時間を確保
- 問題用紙に解答を控えて自己採点
時間を上手に使えば、当日も得点力を高めることができますよ!



最後まであきらめないで!
FP3級試験当日の流れは、次の記事で確認してください。
»FP3級試験当日の流れ|途中退室・昼食休憩を活用して長い試験時間を攻略!
FP3級の難易度まとめ


FP3級は、合格するのは簡単ですが、勉強する内容は難しいです。
FP3級の試験は点数を取りやすいものの、勉強自体はとても大変だから。
- 〇×問題または3択問題でマグレでも点数が取れる
- 点数が取りやすいのに4割間違えても合格
- 過去問と同じ問題が出題されることが多い
- FP3級の内容は学校では教わらない
- FP3級の試験範囲が広い
- FP3級は暗記も計算も必要
完璧主義にならず、過去問を中心に勉強するのがFP3級を攻略するコツですよ!
独学するのが不安な人は、当サイトの独学支援サービス「FP3級1ヶ月合格講座」をぜひ活用してくださいね。